小さい頃の環境や出来事がその後の性格に強く影響します
ある生徒さんから「姓名判断って当たるの?」という質問がありましたので、ちょっと書いてみます。世間には、同じ画数の人もたくさんいるし、同じ名前の人だっていますよね。吉名なのに悪い人もいるし凶名でも良い人もいます。名前の吉・凶、つまり、良い・悪いはそんなに気にしなくて良いです。とはいえ、性格・性質・事故の傾向としては、ある程度参考になります。名前による影響力は、あると思います。それは、名前の印象から外に与える影響です。
占い師に「悪い」と言われても、悪いことが起こらないのはよくある話。行動を変えれば、結果も変わるはずです。つまり「同じ名前でも行動で変わる」というわけです。人間には変わらない気質のようなものから、状況や考え方などで変えていける部分もあります。役割や感情コントロール、趣味や嗜好といったぐあいに、性格は立体的なものです。小さい頃の環境や出来事がその後の性格に強く影響します。
ゆえに、ひとつの占いですべてカバーできません。名前は基本的に両親が決めます。だから名前は親のエゴとか願いが込められているわけです。事故にあったり病気になったり、失敗する名前というのは…あくまでも傾向として。
たしかに事故や病気のような運勢は良いとされる姓名よりも悪い名前のほうが多いです。が、これはあくまでも傾向であって、「必ず事故する」「絶対に事故しない」とは判断しません。先天的な運命は、四柱推命と紫微斗数で6割みてその上に後天的な運勢が4割。住居と環境、親兄弟との相性、そこに名前がのっかるので、名前の影響は全体の1割程度でしょうね。
凶画を持つと、「浮き沈みが多くて凶」「意志が強固で吉」と書いてあります。浮き沈みが多いとどうして凶なのか?じつは凶画でも、その変化を逆手に使えれば大成功者となります。『意志が強固だと吉なの?』まぁたしかに頑固で自分勝手な面が、強く出るかも知れませんよね。でも、現実を見てください。浮き沈みの多い人生だって必ずしも凶とはいえません。逆に意志が強固だったら、みなさん吉運でしょうか?「繁栄間違いなしの大吉数」とか「最後に破滅する大凶数」というのがあります。
はっきり言って、これは極論です。このような結果は気にしなくていいのです。ただし、そうならないという意味ではないです。そうなる人が多い、という意味です。例外なく全員がその結果になる、なんてことはありえません。奮起や叱咤激励、忠告や戒めを昔風の言い方で強調したから、断言系の口調になっただけです。
姓名判断は、数ある占いのひとつにすぎません。名前だけで成功や失敗は決まらないのです。姓名判断は、前時代の社会観・倫理観・道徳観を背景に占断アドバイスに加味されて伝わっています。それに比べて四柱推命や紫微斗数は、新しい解釈がされています。姓名判断を得意とする占い師に、四柱推命や紫微斗数を重視する専門家が少ないのも事実です。