飲食店の仕事を経験すると、総合的な能力が身に付く
いま活かされている、飲食での経験
10月8日は午後から夜にかけて、プロのカメラマンを招き、料理の撮影でした。ようやく今月からUberイーツをはじめて、ぼちぼち注文も入るようになってきました。そして昨日は『Menu』という、デリバリーサービスをはじめるべく、料理を作って写真撮影したのです。じつは、ぼくは原宿にてカフェも経営しているのです。『リトルマジック』という、占い館と併設のカフェです。
はじめて飲食店を経験したのは、ぼくが高校一年の夏でした。先輩に誘われて、最寄り駅前の喫茶店でバイトをしたのが初めて。そのあと掛け持ちで、スパゲッティ専門店、こだわりコーヒー店、ハンバーガーショップ、ケーキ屋さんなどで飲食店の経験を積みました。そして28歳で上京し、原宿でカフェを開店する予定でしたが、紆余曲折あって古着屋に転換したのです。
もともと、ぼくは小学生の頃から料理が大好きでした。おそらく、おいしいものを食べることが好きだっただけでなく、絵を描くのが趣味で、料理や食材の絵を模写していたからです。父は魯山人を無口にしたような人物で、母は父のために料理教室に通い、毎日のように新作のご馳走を作ってくれました。それはもう、めずらしい諸外国の料理ばかり。また、外食も好きで、フランス料理や鮨屋は毎月一度、毎年クリスマスの時期になると家族でロシア料理を食べに行きました。おかげで、ぼくは料理や食事マナーに詳しくなりました。
高校生のとき、グルメ漫画にハマりました。大人が読む漫画雑誌を好み、
『美味しんぼ』
『ミスター味っ子』
『ザ・シェフ』
『クッキングパパ』
などを毎週、本屋で立ち読みしていました。
飲食店と聞くと、
「労働時間が長い」
「休みが少ない」
「体力的にキツい」
といった悪いイメージを持ってしまうひとも多いでしょう。なぜなら料理の世界は、体育会系にもかかわらず、頭の中は理系ですし、感情面は文系で、やってることは芸術だからです。つまり秀才にして天才、凡庸ながら博学と教養があり、驕らず謙虚にいながら崇高な矜持を持っている、それが料理人なのです。まさに仏教における解脱!
飲食店の経験で得られること
飲食店の仕事は、接客や調理スキルだけじゃなく店舗運営ノウハウが学べます。飲食店で働きながら、幅広いスキルが身に付くのです。専門学校へ通ってスキルアップする方法もありますが、何よりも働いて報酬を得ながら実務を積み、わからないことは先輩にすぐ聞けるという環境。
さらにいうと、多くの出会いがあります。飲食店は「人」で成り立っており、正社員だけでなくアルバイトやパート、契約社員といった多様な雇用形態の人材が働いています。そのため毎日、さまざまな人と出会います。
・サービス精神
・調理技術
・起点の利かせ方
・言葉遣い
・業界の裏情報
・店舗運営マネジメント
などは、飲食店でしか身に付けられません。
その技術や知識を活かし、独立して開業する近道になります。体力的や精神的にきつい部分も多いですが、営業を終えた時の達成感は、飲食店でしか味わえません。しかも、それを働くメンバーで共有できるのも醍醐味のひとつなのです。なにより、お客様の感謝の言葉や行動をダイレクトに聞けるので、それが「やりがい」になります。心のこもったサービスや、美味しい料理の提供、店内の空間作りなど、目の前のお客様から直接お声を聞けるのは、とても大きな喜びです。
とにかく毎日が、感動と反省の連続なのです。お店を作り上げる楽しさ、他では経験できない店舗運営も現場で働きながら学べるのです。売上管理や仕入れ管理、スタッフの人材育成など、業務以外にも幅広いスキルが身に付き、お店作りの楽しさを体感できるのです。
ぼくは高校生のとき、飲食店の経験を通して、将来どうなっても、「食い物屋をやれば生きてける」という安心感を得ました。それが自信となって、飲食店以外の仕事もチャレンジしました。
・洋服屋
・雑貨屋
・中古レコード店
・中古楽器屋
・ビリヤード場店員
ガソリンスタンドは4年も働き、バイトながら店長補佐までやりました。
そういった経験が、大志の下地作りになっています。すべての辛い経験が、とても役に立っているのです。だから占い師になってとき、こんなに楽な仕事は他にない、という感覚を得たのです。飲食店に比べたら、占い館の経営は簡単です。
それらのノウハウを駆使し、経験と知識を引っ提げて、ぼくはこれから全国展開します。