失敗は挫折ではありません、あきらめたらそれは挫折です/コラム

　今夜20時から、電話占い師になるための無料相談会が開かれます。お申し込みが50名を超え、過去最多となりました。来月から続々と電話占い師が誕生しそうです。いま、ほしよみ堂所属のヴェルニ鑑定師は70名ほどですが、会社としての目標は100名です。昨年の月売り上げは400万でしたが今年は860万円と倍以上を記録しました。電話占い月商1000万円まで、手が届きそうです！

「独立してビジネスしたい」
「フリーランスとして稼ぎたい」
「自分のお店をもちたい」

という独立を志願するひと、年々増え続けています。占い師であるぼくのもとに、独立志願者たちが訪れます。一度しかない人生ですから「とりあえずやってみる」のもいいかもしれません。

　「とりあえず」と言ったのは、初めて独立して仕事をすると、ほぼ《失敗する》からです。とくに、お勤め体質に染まった人は間違いなく挫折を経験します。専門的な経験や実績が豊富でも、例外ではありません。

　会社の『看板』というバックアップや庇護のもとで実績を上げていた人は、プライドをもった段階でスタートします。当然キャリアと実績があるためなんとなく謙虚さが欠けています。その結果、理想に描いた独立生活と現実の差を目の当りにし、プライドはメチャメチャに潰されます。

　独立は甘くありません。はた目には「規律や時間に縛られない自由なライフスタイル」に見えますが、実際は、お勤め以上に謙虚な姿勢と強い精神力がないとやっていけないのです。自由すぎる時間を自分の意志でコントロールし、つねにマーケティングをする【マメさ】が必要なのです。しかもそれを完璧にこなしても、すぐに利益は出ません。認知度があがり、信用が固まって顧客がつくまではずいぶん苦しい時期が続きます。

『武士は食わねど高楊枝』という言葉を肝に命じておく必要があります。

　ビジネスにたとえれば、収益を得られない初期段階でもモチベーションを失わず、誇りと確信を持って働くということです。最初の失敗は、ある意味で仕方のないこと。考えてみれば当然です。まったく初めて【経営】という経験をしたわけですから。

　問題は、最初の失敗をしてから。失敗を経験しても、なお「再起して目標をやり遂げよう」とする固い意志があること。それが挫折しない基本的な姿勢です。それを持つ人だけが、経営者としての人生を許されるわけです。

　つまり、「初期の失敗は登竜門ですよ」ということです。失敗は挫折ではありません。失敗してあきらめたらそれは挫折です。まず自分で投資して失敗してみる。その経験があってはじめて、お金の使い方について心底考える機会となるわけです。

しかし独立志願者のほとんどが、この段階で挫折します。疲れちゃってあきらめちゃうんです。彼らは口をそろえて言います。

「やはり自営は甘くなかった」
「理想とは違っていた」と。

しかし将来、経営者として成功する人たちも、この段階では同じなのです。挫折者と成功者…両者の差、それは圧倒的な《欲》です。成功者たちは、例外なく強い欲望を持っています。コロナショックでお店を閉めるオーナー、会社をたたむ社長、たくさんいるはずです。でも、いまここで真価が問われます。