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2015年3月

「仁を多く加える」に相応しく


おはようございます。

今日は年に一度の祈念日です。

3月26日、サニガロク…

産まれたのは45年前。

 

2015/3/26 @原宿マリアハウス

 

1970年=昭和45年は、

まさに日本の近代文化の幕開けでした。

日本万国博覧会つまり大阪万博の年です。


マクドナルドの日本第1号店が
銀座店にオープンしたり。

名古屋に、ケンタッキーフライドチキンの
1号店がオープンしたり。

ほかには、

国産人工衛星の打ち上げに初成功。

植村直己さんと松浦輝夫さんが、エベレストに登頂。

日本初の歩行者天国が銀座、新宿、池袋、浅草で実施。

悪いニュースですと、
日本航空機よど号ハイジャック事件が。

そんな年に、ぼくは生まれました。



名は、多加仁と書きます。

「たかひと」と読みます。
「たかじん」とは読まないでくださいね。
それは大学時代のニックネームです。



 仁を多く加える。

 

本名です。

実父が名付けてくれました。

仁とは…

「他人に対する情と優しさ」

を意味しています。

儒教における最重要な『五常の徳』のひとつです。

古代から現在に至るまで、
中国の倫理規定となっています。

伝統的な社会秩序を支える精神、
つまり心のあり方です。

儒学を大成した孔子は、
「君子は仁者であるべき」
と説いています。

また、性善説に立つ孟子は、
「惻隠(そくいん)の心が仁のはじめ」
と論じています。

惻隠の心とは、同情心のこと。

赤ん坊が井戸に落ちそうなとき、
無意識に助けようと思う心です。

ただ孔子は、「仁」について
明確な定義をしていません。

相手や質問に応じて、
さまざまに答えているんです。

なぜなら、儒家においては「仁」は、
人にとってもっとも普遍的で、
根源的な愛を意味するものなのです。

「孝」や「悌」「忠」なども、
仁のあらわれと主張されています。

そういった「仁」を、多く加える。

この名を付けてくれた父に、
ぼくは深く感謝しています。

そして生前、父は言いました。

「多加仁は、私よりも多くの人の名をつける」

と。

父が死去して、かれこれ22年。

ぼくは父とはまったく違った性格です。
生き方も異なります。

似ているのは…

ジャズを好み、東京が好きなところ。

あと、お弟子さんが、つねにたくさんいる点。

お互い、ずいぶん苦労しましたね。
でも、それ以上に、しあわせな人生です。

父は60歳まで生きました。
還暦ですね。

では、ぼくは64歳を目指します。
もともと易学家ですので。

 

 

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方位よりも大切な風水環境

 

占術の結果というのは、
思考と行動によって生まれるのです。



思考 + 行動 = 結果

という図式です。

占い結果と現実が同じになることを、
「当たった」と言います。

しかし大半は、
普通の人が当たり前に予測する範囲だったりします。

占いが当たるのには、
それなりの根拠があります。

まず本人がなにを考え、どう行動したか。

いつ、どの程度やったか。

それを細かく調べれば、結果が分かるわけです。

うすっぺらな占術結果にとらわれてしまうと、
さらに大きなチャンスを見逃します。

ですから、ぼくは、
紫微斗数と四柱推命をお勧めしているのです。

 

 


ちなみに《方位術》は迷信ですが、

人は方位の影響を受けているのです。


….え?

どういう意味でしょうね。

ちょっと考えてみてください。

奇門遁甲は、

この《2時間》に家を出た場合、
実際にどういう事件に遭遇するか。

これ予測するのが、本来の使用法です。

年盤や月盤などは幻想です。

しかし気学は、

「その方位にどういう気が漂っているか」

というものを調べる占いです。

一時的な気の状態を見ているので、
効果も一時的なのです。

気学で吉方位に引越しても、
引越先の土地が風水的に問題ならば、
どうなると思いますか?

引越した当初は気学の通り、
しばらくは好調でしょう。

しかし、やがて土地の凶作用が出ます。
長く住むほど、不幸になるのです。

もっとも大事なことは、引越先の風水環境です。

移動方位は二の次と考えてください。

住んでいる家の方位が重要なのです。

とくにたいせつなのは…

玄関の方位と、
キッチンの方位、
風呂場の方位、
寝室の方位です。

これを『気学』で観る占い師もいます。

しかし、ぼくは
土地と建物の形状から判断します。

気学を基にした日本式風水を

『家相』といいます。


家相には迷信も多いですが、
まれに「なるほど」と感心する部分もあります。

なので一概に、すべてが迷信とはいえません。

日本の住居事情にあった理論になっているからです。

ゆえに、本場の中国風水よりも、
理にかなっていたりします。

命を知り、運を読み、
そして風水を整える。

この3つの要素を基本に、
ぼくは運を上げるアドバイスをしているのです。

 

 

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印象が重要な仕事、それが占い師



プロのカメラマンから、

「笑顔をちゃんと作れる人が少ない」

と、よく聞きます。


笑顔を作っているつもりでも…

目が笑っていなかったり、

口がひきつっていたり、

表情が硬かったり。

そんな表情の写真では、評価が低いのはあたり前です。

 


写真は動きませんし、しゃべりません。

自分のイメージは、どんなイメージなのか。

ちゃんと笑顔は作れていますか?


ファッションモデルが実践する、輝く笑顔の作り方があります。

輝く笑顔や表情をするための、とっておきのノウハウがあります。


それを知る必要があります。

ひとは、自然な笑顔がみたいからです。

 

服装・髪型・表情がとても大事



顔がきれいでも、
服装のせいでイマイチな印象になっている。

そういう女性を、よく見かけます。

自分の魅力を引き出す服装を知らないんですね。

イメージとかけ離れた服装になっていませんか?

自分の魅力を引き出すコーディネ−トを知っていますか?

着慣れている地味な服装で《本番》に臨んではいませんか?

どんな職業でも、印象が大事です。


が、もっとも印象が重要な仕事があります。

それが『占い師』なのです。



この『占い師』という職業ほど、

印象が大切な仕事はありません。

 

見た目の印象の他に、

文章の印象というのがあります。

そうです。

成功の鍵は、

『見た目』と『文章』の《印象》なのです。

文章の組み立て方があります。

結果から逆算するメソッドです。

文章というのは、

ただ思っていることを書くのではいけません。

戦略的に書くことが重要です。

知っていることを

書きたいように書くだけではダメです。

目を引く法則性を基板にして、書く必要があります。

その文章の組立法を知るだけで、

一気にライバルと差がつくのです。

お客さんは

「間違った人選はしたくない」

という心理があります。

そのため、ある仕掛けをしておくと

思わずチェックしてしまう項目があります。

実はこのチェックポイントで

成功率がアップしたという人が続出しました。

占い師は「占いができればいい」のではありません。


占いを通して自分を客観視し、

自主的に自分を磨く行動をとり続けられる。

 

そんな実践的な生き方をする人が、

占い師として活躍できるのです。

 

 

 

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中島多加仁【星読み師☆taka】

 

【はじめてのヨガ】はじまります。毎週水曜19時より

【はじめてのヨガ】

まったくの初心者を対象としたヨガのクラスを作りました。

ヨガは体と心にとてもいいものです。

ヨガとの出会いは人生をより豊かなものへと導いてくれます。

でも、経験がない人にとってヨガは、ちょっと不安もありますよね。

 

ということで...

とにかく優しく、ヨガを知ってもらうためのクラスを作りました!

 

  日時 19:00~20:00

  料金 1000円(60分)

 

 講師紹介: mami

 

学生の頃(10代)からホルモンバランスの乱れが激しく、
PMS(月経前症候群)など心身の不調に悩む。
少しでも改善できればと漢方薬を飲み始めるも、高額の薬代で断念。
ダイエット目的で何か探していた時、
ヨガが心身のバランス回復に効果があると聞き、始めてみる。
次第に生理痛やイライラが緩和し、心が穏やかに過ごせている自分に気付く。
身体を整え、心がポジティブになるヨガに魅了され、
始めて数ヶ月後に、本格的にヨガを学ぶことを決意。

講師資格

スタジオヨギーにて、ベーシックトレーニングコース(BTC)
ヨガアナトミーコース(YAC)
メディテーションインテンシブコース(MIC)
ティーチャートレーニングコース(TTC)修了

 

 

 

 参加をご検討の方へmami

◎レッスン料は当日でOK!!
月謝・回数チケット制ではありませんので、
ご自身のペースに合わせてご参加いただけます。

◎レンタルシステム
ヨガマット 200円
タオル 100円

◎ご持参いただくもの
動きやすいウェア
水分補給用の水筒・タンブラー・ボトル

お友達と一緒にご参加も大歓迎です!!
お二人以上でご参加の場合は、代表者のお名前と連絡先、人数をお伝えください。

ただいま、プレオープン期間ですので、入会金はごさいません。
システム変更がある場合は、ブログ及びソーシャルメディア等でお知らせいたします。

渋谷区神宮前3-18-16 マリアハウス2階

原宿駅竹下口より徒歩10分。
明治神宮前駅より徒歩7分。

 

詳しくは、マリアハウスのホームページを!

 

 

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中島多加仁【星読み師☆taka】

 

占いが残酷なのではなく時代が残酷だっただけ[運勢が弱い者の処世術]

占いを研究していると、あることに気が付きます。

ただ研究には2つあるんですね。

ひとつは座学。そして実践学です。


この座学と実践を重ねることで、

占いの概念から真理がわかります。


そうやって、教則本とは違う解釈、

より基本概念に忠実な解釈を見つけるのです。


ある占いで悪い結果が出ても、
別の占いの新しい手法で占うと良い結果が出たりします。

過去の占いを打破していく、それも重要なポイントなのです。

かつて占いは、個人の幸福や
可能性を追求するものではありませんでした。

国家や社会や「家」を、
守るためのもの
だったのです。

その『家』の命運を誰に託すか。

それを調べるツーツだったのです。

 


何人かいる子供の中で、

出世したり財を成すパワーの最も強い子供を選ぶために、

占いが使われたのです。


言い換えれば、

それ以外の子供は見捨てるか、

または踏み台にしていたわけです。



貧しい時代、飢饉もあるのです。

戦争も頻繁に起きます。

ですから、個人を守るのではなく、
『家』を守るために個人が団結する。

そのグループの中での役割を
しっかりと見極めて、逸脱させない。

 

そのルールを決めるために、

占いを活用していたんです。


ちょっと残酷な話ですが、
これは占いが残酷なのではなく、
時代が残酷だっただけです。


しかしながら、
運勢の弱い者にも処世術が与えられました。

それが
「運勢の強い人間について行く」
という方法です。

しかし、運の弱い者には、
理不尽な扱いを受けても、
ただ耐えなさいと教えられたのです。

周囲の人間も、保身が働きます。
ですから弱い側に対しては、
「我慢しなさい」
と、指導しました。

強い者にはあらがわず、従え、
という態度をとり続けたのです。

ゆえに、占い本には、
そういう意識で書かれたものが多いのです。

しかし占いの根底にある思想には、

「陽極まりて陰に転じる」

と言われています。

それが《陰陽論》です。

発展や幸運を得るためには、

「与えることで与えられる」

という理念があります。


いくら運勢が強くても、

利己的な姿勢を続けていると、いつか衰退してしまいます。

幸運をもたらす力は、いずれ去って行くでしょう。

これが、本来の占いが持つメッセージなのです。

本にはそう書いてあるけど、人道的には間違っている。

と思われる占い結果を、
原点に立ち返って検証して行くのです。

すると、理論的な間違いが証明できるのです。

どんなに占い研究家が、偏りのない解釈を目指しても、
自分のかけるフィルターからは逃れられません。

それは、ぼくも例外ではないでしょう。

という事実を、よく肝に銘じつつ、
日々の鑑定を心がけるのみです。

 

 

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中島多加仁【星読み師☆taka】

 

直観を信じるな

 

占い師の中にも、まず開口一番で

欠点を指摘してしまう人もいます。

います、というか…
そういう人が実際多いんですね。

 

「相性が悪いと長続きしない」

「この星を持っていると挫折する」

など、よく聞く言葉です。

でもぼくは、そうは思わないんです。

なぜなら、どんな人でも、

得意なことで使命さえあれば、かならず続けられる

と思うからです。


マイナスの価値観をもつ占い師は、

とかく否定的な見方をするでしょう。


どんな才能を持っていても、

「押しのけるパワーのない人は凶運」と断じるかもしれません。

たとえば、

「地位や経済力のある男と結婚する、それが女の幸福よね」

という価値観を持った占い師は、
そういう眼で占ってしまいます。

自立するキャリア運の女性を、
不運と占断してしまうかもしれません。

霊感に依らない理論的な占いあっても、
占い師の価値観によってフィルターがかかっている場合が多いのです。

直観を用いるタロットや易(えき)であれば、
なおさらです。


「バイアスがかかる」

という言葉があります。

 



バイアスとは、
何かの影響を受けて考え方が偏ることです。

占い人はもちろん、占われる側も、
その点に注意する必要があります。

ですから、ぼくは昔から、
占ってもらうことが嫌いだったのです。

占いを勉強する場合でも、

その教則本を書いた著者が、どのような人生観に基づいて書いたのか、

見極める必要があります。

その占い師や著者が、どのような人生観を持っているか。

それが分かれば、何を言われても恐くありません。

占い結果と自分の直感が、食い違うことってありますよね。

そういう占い結果は、
あくまでその人の価値観に基づいた解釈のひとつにすぎません。

それが、たとえ
どんなに偉い先生の言葉であろうとも。

人から言われたこと。
本に書いてあったこと。

それと自分の意見が食い違う時、
ぼくはいつも、

「自分の直観を信じるな」

と言います。

 


直観なんていうものにでさえ、

残念ながらバイアスがかかっているのです。

人間は誰もが自我が強いし、
自己否定もします。

ですから、そういった思考に
偏ってしまうのです。

高次元の直感を持っている人なんて、
そうそういません。

ワガママで我が強い人や、
卑下するようなコンプレックスが強い人は、
直観なんて鈍っています。

それでも、それを
磨いていく必要があります。

直観を磨くには、
ある種の修行が必要です。

それは、なにかというと、
2つあります。

まずひとつは、
『思い立ったが吉日』
という理念。

そして、
『やるときめたら続ける』。

この2つだけです。

どんなに厳しいことを言われても、
それが当たっているならば、
「耳が痛いけど納得する」
という感覚を持つはずです。

反対に、納得がいかない結果は、
ずれているのです。

どんなに良いアドバイスを言われても、
それがその人にとって的外れなら、
心のどこかで違和感を抱くでしょう。

この《違和感》が重要なのです。

違和感に対して、素直になる。
すると直観が磨かれていくのです。

 

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凶を恐れる人生は楽しくない



先日、ひさしぶりに
渋谷ほしよみ堂へ足を運びました。

あたらしい占い師が誕生したからです。


西洋占を得意とする霧海華月(むかい・かげつ)先生です。

 

 

火曜担当の某件太郎先生も一緒に、

ホロスコープを読みとってもらい楽しいひとときでした。


さて、先日のメルマガで、

「吉」の中にも「凶」があり、
「凶」の中にも「吉」がある。

という話をしました。

部下を育てるリーダーは、尊敬されて信頼を集めます。

しかし、眼に見えない苦労は尋常ではありません。

ただ結果として、部下だけでなく自分も成長するのです。

また、貧しい家から名門の富豪に嫁ぐ女性もいます。

衣食住の心配はなくなります。

しかし、かた苦しいシキタリや慣れない上下関係によって、
それまでにない苦労を強いられます。


家族に病人が出ると心労が重なります。

収入が減ってしまうと、不安が募ります。

ただ、それによって
バラバラだった家族が一致団結し、
逆に家庭が温かくなることもあります。

このように「吉」と「凶」は、

その個々人の価値観によって変化するのです。


吉凶は、社会通念ではないのです。


まして占い師の言葉や占い本に書かれた内容で、

吉凶が決まったりしません。

 

同じ環境で同じ道を選んでも、
人の性格や価値観によっては、吉だったり凶だったりします。


占い師の役割というのは、

人それぞれに異なる吉凶を、価値観や状況に沿って見分けること。


芯があって、強い覚悟があれば、
みずから「凶」を選んでも吉なのです。


ぼくの持論としては、

『凶を恐れる人生は楽しくない』

というものです。

部下のため、お客様のため、
自分を捨てて真剣に苦悩する人は、
時として地獄のような辛酸をなめます。

そういうとき、人相学的には凶相になります。

でも、それは、永遠のものではありません。

かならず変化します。

その変化を読み解いて、前向きに解釈する。


これが占い師の役目です。

ただ単純に「凶を避けたい」と願う気持ち。
それが、かえって大きな凶を招く。

こんな事例は沢山あるのです。

なぜならば『後ろ向き』な発想だからです。

「その方角に行くと凶を避けられるよ」

「いま願っている夢をあきらめると凶を避けられるよ」

こんなことを言う占い師にだけは、
けっしてならないでください。

占い師が百人いれば、百通りの占いがあります。

紫微斗数や四柱推命にしても、
西洋占星術にしたって、共通する基本概念はあります。

が、占い師や研究者によって、
その解釈はいかようにも変わります。

また、時代背景によっても
ずいぶん変わるものなのです。

 

 

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桃(百)の節句と上巳の由来

おはようございます。

今日は3月3日。ひな祭り。

そして『名古屋ほしよみ堂』が生まれた日。

ちょうど5年前のことです。

いやぁ、おめでたいです。

続ける大切さを、ひとりで噛み締めています。



この4年の間に、メンバーは入れ替わりましたが、
根本的な理念は一貫しています。

なぜならば、永遠に変わらない信念があるからです。

今後は、今のメンバーを礎に、らなる増員を考えております。


さて。三月三日は雛祭りですが、

「桃の節句」とも言いますね。

 

 

五月五日の端午の節句が「男の子の節句」といわれるのに対し、

女の子の節句とされています。


ちなみに元々は節日に供する」として

『節供』と書くのです。

 

毎月の《句切り》を示すため、節句と書くようになったわけです。

ちなみに占術家は『節入り日』と使います。

さて、この節句。

江戸時代に『五節句』として、法制化された式日の一つでした。

しかし、現在の三月三日では、の花には早すぎますね。

ところが、旧暦でいえばヶ月ほど遅いので、
ちょうどよい季節なのです。

ちなみに今年ですと、4月21日です。

三月三日は、とは「上巳の節句」とか

「元巳」といわれました。



「上巳(じょうし)」とは

旧暦三月の上旬の「巳の日」という意味です。


ですから、三日ではありません。

今年ならば4月23日なのです。


また「元巳(げんし)」も同じで、

最初の巳の日という意味です。

なぜ『巳』の日だったのでしょう?

 

十二支での『巳』は、

植物に種子ができはじめる時期されます。


そこから、「いた種が実を結ぶ」つまり

才能の開花をイメージしました。


古来より蛇は、知恵や財産をもたらす神として崇められてきました。

祭祀の「祀」は、示す偏に「巳」ですよね。

この「祀」とは、然神を祀る意味なのです。

自然神の代表格が、巳(蛇)だったからです。

 

七福神の紅一点である「弁財天」は、蛇の形をした神です。

おそらく、そこから女性=蛇(巳)と連想したのかもしれません。


弁才天は、才能を引っ張る役目です。

それには「粘着性のある長い紐」が必要です。

また「巳(実)を結ぶ」にも掛けられています。

蛇の脱皮は「死と再生」を連想させます。

多産と豊穣を表し、お金に縁のある生き物とされました。


そんな『巳』が、三月三日になったのは

三国時代、魏(220-265)の国でした。

三月三日と「三」が重なることから

「重三(ちょうさん)の節供」ともいわれました。



上巳の節供に河で禊ぎを行い、穢れを落とす。

これを「上巳の祓(じょうしのはらえ)」といいます。



この文化が平安時代に日本に渡り、

貴族階級に取り入れられたのです。



河での禊ぎに変わって、

紙人形で体を撫でて穢れを移して川や海へ流す…

という行事が生まれたのです。



その紙人形を、形代(かたしろ)と言います。

これが「流し雛」の原型です。

この「流し雛」が、公家や上流武家の間で
上司への贈答品となりました。

質素だった形代が、豪華な人形になったわけです。

また、公家の子女が人形や小型の調度品を並べて遊ぶ
ままごとが発生しました。

これが融合して「雛人形」へと発展したのが、
室町時代といわれています。

さて、江戸時代になって、庶民にも桃の節供が浸透しました。

農民にとって、
桃の節供を過ぎる頃から秋の収穫期まで、農作業が続きます。

楽しみの少ない時代です。

これから始まる辛い労働に備え、
楽しみながら滋養を摂ろう…

ということで、
磯や砂浜で潮干狩りをしたのです。

旧暦の三日は大潮に近く、
潮干狩りにはもってこいの時期なのです。

現在でも、桃の節供に蛤を食べる習慣が残っています。

また、「貝合わせ」という
神経衰弱のようなゲームがあります。

蛤の貝は他の貝と一致しません。
そこから《貞操》をイメージしました。

蛤は水の汚れを嫌うので、《純潔》を意味すると考えたのです。

では、なぜ『桃』の節句というのでしょう。

それは「桃」が、暦三月を代表する花だからです。

中国では、恋愛のことを『桃花』と呼んでいます。


周の時代には、詩経の中で

「桃の花のような女性」とも謡われています。


ちなみに、桃は『百』に通じます。

中国では、もも(桃)の木を仙木として崇敬しています。

仙人のいる場所を「桃源郷」と言います。

日本神話では、邪気よけに桃の実を投げたり、

桃太郎の名としても使われています。

そんな桃が、

「邪気を圧伏し、百鬼を制する」

ところから、桃=百と結びついたのです。

おなじ桃でも、花は女性ですが、果実は男性を差します。

 

今日は長く書きすぎました。
 

この話の続きは、

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吉と凶は、つねに変化する


早いもので、もう3月ですね。

昨日は名古屋でした。

 


若い研修生の面接もして、採用となりました。

今年からはじめた研究会の影響で、
新しい占い師が続々と誕生していきます。

 


さて。

鑑定する際に、
ぼくが必ず教えることがあります。

それが「吉」と「凶」の概念  です。


結論から言いますと、


絶対的な吉もないですし、
絶対的な凶もあり得ません。

吉凶というのは状況によって、
常に変化するものだからです。

とかく占いにおいて、
吉と凶の白黒をはっきり付けたがるものです。

初心者にはその方がわかりやすい、
という理由もあるでしょう。

例えば紫微斗数なら、
化禄は吉で、化忌は凶などです。

しかし人間というのは、
そんなに単純ではありません。

「人間万事塞翁が馬」という

故事をご存知でしょうか?

サイオウの家から馬が逃げた。

これを聞いた村人が、「残念でしたね」と言いました。

しかし、その馬が、
野生の馬を連れて帰って来た。

村人は、「運がよかったね」と言います。

そのあと、サイオウの息子が落馬して足をケガした。

村人は「災難でしたね」と言います。

ところが戦争が起こったんです。

息子は足の怪我のお陰で、徴兵を免れました。

と、このようにですね、

吉凶は常に流転するのです。

吉は凶の原因となり、

また凶は吉の原因となるわけです。

現代の運命学では

安定を「吉」ととり、

変動を「凶」と考えがちですよね。

ただ、逆の場合も少なくないのです。

例えば、ある人が
ブラック企業に勤めていたとしましょう。

そこに留まるのは凶、
その境遇を打破するのは吉、となります。

紋切り型の発想をやめて、
今までにない斬新な発想をすることです。

平凡な家庭に育った子が
親と同じ人生を歩む。

親と違った道を歩んで成功する。

変動は、凶の場合もありますが、
このように吉の場合もあるのです。

また、

社会規範に沿う場合「吉」として、
そわない場合「凶」とする。

という考え方もあります。

たとえば…

女性は良妻賢母になり夫を立てる。
夫以上の才能やパワーを持たない。

これが女性にとって
幸福だと考えられた時代がありました。

そのような時代では、
独身のまま仕事で成功する女性は、
凶運と言われたわけです。

しかし、良妻賢母で夫を立てる性格のため
夫の暴力から逃げられなかったり、
夫がいなくなった後は生活に困る。

そういうケースもあります。

身分が固定された社会では、
親の職業を継ぐのは吉で、
継がないのは凶でしたよね。

官僚になるのは吉、
フリーランスは凶などです。

占いの専門書は、
大昔に書かれた教則本の吉凶観を
鵜呑みにしてる場合も多いです。

それを読んだ占い師が、時代背景の差を考慮せず、
自分の価値観に合うものを吉、
合わないものを凶、

とする場合も多いです。


以上の理由で、ぼくは占い師を志す人に、
吉凶の論じ方を丁寧に考えるようアドバイスしているんです。

 

 

 

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