紫微斗数*著名人占例集/コラム

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紫微斗数*著名人占例集

小室哲哉さんを紫微斗数で占うと『命無の天機太陰』です。

さて、シリーズ化しつつある《紫微斗数を使っての有名人考察》

 

今回、題材として取り上げるのは

音楽プロデューサーの小室哲哉さんです

 

19581127東京都生まれの54歳。

 

音楽プロデューサーとして作詞、作曲、編曲なども手がける

マルチな才能を持つ男性です。

 

TMNETWORK』でキーボーディストとして活躍し、

それと平行して数々のミュージシャンに楽曲を提供されました。

 

提供楽曲がオリコンシングルチャートでトップ5を独占したり、

4年連続でプロデュース曲が日本レコード大賞を受賞するなどし

TKブーム』という社会現象まで巻き起こした音楽業界の大人物です。

 

1996年には、ようやくブームも低迷し2000年には終息しました。

2002年3月に入籍するも、結婚生活わず10ヶ月間でのスピード離婚。

2006年には5億円詐欺事件で逮捕され3000万円の保釈金を支払い保釈

 

2010年5月に復帰第一作として『AAA』の楽曲をプロデュースし、

その翌月には歌手の森進一さんへの提供楽曲が発売。

これ以降もSMAPや超新星、浜崎あゆみさんへの楽曲を提供されています。

 

類希なる才能を持ちながら、波瀾万丈の人生を歩む

日本のトップミュージシャンの命盤、気になりますよね?

 

さっそく考察に入りましょう。

 

いつものように三方四正から考察していきます。

 

まずは命盤の中心、命宮から。

なんと命宮には主星が無いんですよね。

あるのは哲学、宗教の星『天空』と古典芸能の星『龍池』です。

小室さんは以前とり上げた浜崎あゆみさんと同じ『命無星曜格』になるわけです。

この場合、対宮の遷移宮の影響を7割程度うけます。

 

次に、第一印象や営業運をあらわす『遷移宮』の状態

遷移宮には知恵と学問の星『天機』、感性と芸術の星『太陰』、

天空と双子の凶星『地劫』、星の性質を助長する作用を持つ『天馬』、

そして化権に化忌、自化科が入ります。

化忌や地劫、天空は本来凶星であり、物事を悲観的に捉えやすく、

神経質で嫉妬深くなるなどの傾向がありますが、

小室さんのようなアーティストだと、

逆に凶星の力がプラスに働いてきます。

 

主星も天機太陰といった学問や芸術を司る星です

小室さんにとって、アーティストはまさに《天職》といえるでしょう。

 

続いて、『官禄宮で仕事運を考察します。

人気運の象徴『太陽』が入っています。

太陽が象徴するように、小室さんの仕事はかなり華やかですよね。

 

と同時に、トラブルの星『羊刃』、孤独の星『天刑』も入り、

命宮からの化忌が飛星します

 

スポットライトを浴び、注目を集める反面、

トラブルやスキャンダル、自らの失敗で人気運を下げてしまう、

マイナスの暗示もあります。

 

財の動きを見る『財帛宮』はどうでしょう

財帛宮には研究の星『巨門』と、激動の星『火星』、

色情の星『天姚』がいます。

 

巨門は自分の技や技術を磨くことが収入になる」ことを表しています。

財帛宮火星は出費が激しさを

天姚は異性関係にまつわる出費をあらわしています

金銭面ではかなり注意が必要なようです

 

さて、時期の考察に入りましょう

まずは21から30歳までの大限運です。

 

10年間の総合運をあらわす命宮には

天同』『自化禄』『陀羅』が入っています

 

凶星の陀羅がいるので要注意な時期ですが

陀羅の輝度(力量)が高く、

天同化禄にはそれぞれ《解厄作用》備わっているため

凶作用は充分に抑えられると判断できます

 

官禄に入る『地劫化忌の存在が気になります。

さらに官禄宮から化忌を飛ばすと命宮を直撃します

この時期は変動とともに《仕事関係でのトラブル》があるとみてよいでしょう。

 

実際に、1983年(25歳)に「TM NETWORK」を結成するまでは、

バンドを結成しては解散するといった、心労の多い時代だったようです。

 

 

そんな大限運(10年運)も終わりに近づく頃、

ようやく希望の光が見えだします。

 

大歳運(1年運)をみてみましょう。

まずは1983年に結成したバンド「TM NETWORK」のシングル

GETWILDをヒットさせた、1987年です。

 

このの命宮は「卯」です。

なんと、星がひとつも入っていません。

命宮に星がない場合、向かいの対宮の状態が重要となります。

対宮には帝王の星『紫微』と芸能の星『貪狼』が入り、

なんと『化禄』という大吉星が付きます。

 

この1年間吉星が目白押しです。

さらにライバルや同僚との関係をみる『兄弟宮』

慈愛をあらわす『天同星』が入り、

最大の吉星である『自化禄』がつきます

これだけの条件が重なれば、評価や名声が高まるのもうなずけます。

 

とはいっても、やはり命宮は《カラッポ》の状態

日本レコード大賞の受賞や数々のミリオンセラーは

自分のやりたい音楽で成功を掴んだ」というよりも

リスナーのニーズに答える音楽で成功した」

いえるのではないでしょうか。

 

では、次の大限31歳~40歳)考察に移ります。

 

命宮にはサムライの星『武曲』と変動の星『破軍』、

財庫の星『禄存』に芸能の星『紅鸞』がいます。

 

破軍は、良くも悪くも極端な変動をあらわす星です。

武曲や禄存といった安定の星もいるので

ある程度の歯止めは効きますが、

環境や人脈の変化は免れないでしょう。

 

その反面、武曲と破軍の組み合わせは

《勝負強さ》という意味もあります。

流行をとらえ続ける必要のある音楽業界においては、

非常に有利な時期といえます。

 

他の三方四正をみていきま

 

財帛宮には勝負師の星『廉貞』開拓者の星『七殺』が入ります。

副星では、双子の吉星『左輔右弼』と『文昌文曲』など吉星が集結し、

発財するには充分な要素がそろっています。

 

遷移宮は天相天喜』が入り、

官禄宮も紫微貪狼化禄』がつき、

芸能活動にはふさわしい時期

 

この時期、小室さんの活躍にはめざましいものがありました。

自身のバンド活動に収まらず、

様々なアーティストのプロデュースを手掛け、

いわゆる「小室ブーム」という社会現象まで引き起こしました。

 

しかし、飛ぶ鳥をおとす勢いの小室さんにも、この大限運の終焉とともに、

次第に陰りがみえてきます。

 

いつしか、ヒットヒットチャートの上位を占めるようになってきた、

非小室系》と呼ばれるJ-POPアーティストの存在。

それにともなって《小室ブームの衰退がはじまり、

終焉を迎えたのが2000の出来事です。

 

この年(辰)の命宮安定の星『天同』が入り自化禄が付きます。

トラブルを意味する凶星『陀羅』もいますが、

天同と化禄は凶作用を弱める《解厄》の力があるので、

最悪の事態は免れています。

 

財帛宮も遷移宮もまずまずの状態ですが問題となるのは官禄宮

天機』『太陰化権』や『化忌』などがつき

副星では、天馬と地劫がいます。

環境の変化にともなう、困難や挫折暗示です。

 

さらに財帛宮からの化忌命宮に飛びます。

金運は悪くはありませんが、収入の減少が本人を苦しめるわけです。

幸いにも命宮の状態が良いので、一大事には至らなかったようです。

とはいえ、この小室さんにとって、

まさに試練だったといえるでしょう。

 

次に元妻のASAMIさんと離婚した2002の運勢

午年ですから午宮を見ます。

この年の命宮、カリスマ性の星『太陽』をはじめ

争いの星『羊刃』に孤独の星『天刑』が入ります。

人気運の低迷ととも、精神的な苦痛と別れのある暗示が出ています。

 

さらに財帛宮に主星がなく、失財をあらわす『天空入っています。

そればかりか、対宮には損失を表す地劫、最大の凶星『化忌』までが入り、

まさに四面楚歌の状態。

金銭面では相当な苦労がうかがえます。

 

このとき小室さんは離婚したASAMIさんへの慰謝料として

約7億円を分割で支払っていましたが

資金繰り悪化したため2004年頃には滞りをみせていたそうです。

 

所有していた別荘や株、高級車やクルーザーなどの資産売却始めたのもこの頃。

70億の株式評価の損失があり、自らの会社の経営から手を引いています。

 

それに際して、

98年からの10年間はなかなか曲が出てこなかった

やれることはやりつくした気がして貪欲になれなかった

などモチベーションの低下について語っています。

心底苦しんでいた様子がうかがえるコメントです。

 

彼の試練はまだ続きます。

1時期世間を騒がせた『5億円詐欺事件』で逮捕され、

有罪判決が下された2009

命宮には『廉貞』『七殺』が入ります。

意外にも、副星は『左輔右弼』『文昌文曲』と吉星ばかり

 

他の宮にも凶星は無く、一見かなり良好にみえすが、

なんと財帛宮と遷移宮からの化忌が、ダブルで命宮に飛びます。

加えて、この1年限定の「太歳化忌」、

10年運の「大限化忌」もつきます。

 

4つの化忌による苦しみは、想像を絶するものでしょう。

金銭面、営業面など、様々な方面でのトラブルが予測されます。

人によっては生死にも関わるほどの凶運となります。

 

しかし幸いにも父母宮、兄弟宮から命宮に化禄が飛びます。

これが《救いの手》となります。

試練は多いでしょうが、周りからの強力な支援があるわけです。

 

ちなみにこの時、被害者側への解決金6億5000万円は、

エイベックスグループ社長の松浦勝人氏が立て替えています。

 

SNSでは『小室哲哉の復活を願う会』というコミュニティが立ち上がり、

復帰を期待するファンや関係者によって減刑を望む声が高まりました

 

この時の判決は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決でしたが、

ファンや音楽関係者たちの声が無ければ

刑期はもっと長引いてたかもしれませんね。

 

それでは最後に、

ミュージシャンとしての再出発を果たした2010年の考察です。

 

この時期の大限(10年運)は未の『奴僕宮』になります。

安定の星『天府』と、援助者の星『天鉞』が入っています。

遷移宮は廉貞七殺、左輔右弼に文昌文曲とかなり良い状態。

ゆるやかな運気の復活が期待できる暗示です

 

2010年は寅年なので「寅宮」をみます。

ちょうど命宮の年ですよね。

命宮の年は「自分らしさを取り戻す」という意味合いがあります。

翌年も星がなく、対宮には紫微貪狼に化禄。

そして次の年が天同の自化禄。

少しずつ回復している兆しです。

 

では最後に、小室さんの今後の成功を願って、

今年の運気の考察です。

 

今年は巳年です。

命宮は武曲破軍ですが、それぞれ命宮から化科と化権が飛星します。

さらに副星は紅鸞と禄存。

吉星のオンパレードなんですよね。

しかも破軍には、1年間限定の『化禄』もつきます。

 

「過去を清算して大躍進するチャンス」といえるでしょう

 

去年の東日本大震災復興支援でTM NETWORKとして参加し

約4年ぶり活動再開を果たしたことも含め、

今後の活躍は十分期待できそうですね。

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回の小室さんのように、三方四正に凶星が多い人は、

確かにトラブルや困難の多い人生になる傾向があります。

しかしその反面、単類希なる才能や、

多大な影響力を持ってる方が多いのも事実です。

 

一概に「凶星が多い命盤が悪い」とは言えないのです

ここが紫微斗数における解釈の面白いところなんです。

 

長くなりましたので、今日はこのへんで。

 

 中島多加仁


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年末に出産された女優の山田まりやさんは、紫微斗数でいうと『火貪格』になります。

 

ちょっと間があきましたが、

第一子を出産されたタレントの 山田まりや さんを

紫微斗数で占ってみたいと思います。

 

1996年にデビューし、                   

同年に開催された第一回『ミスヤングマガジン』グランプリを受賞。

 

フジテレビ・ビジュアルクイーン・オブザイヤーにも選出され、

グラビアアイドルとしての活動を始めます。

 

数々のTV番組に出演し、バラエティー番組を中心に

サスペンスや時代劇、舞台などノンジャンルで活躍されている、

マルチな才能を持つ女性です。

 

2009年に、舞台俳優の草野徹さんと結婚。


2010年には、7年間の闘病生活をへてクローン病を克服。

昨年の12月29日に待望の第一子を出産。

まさに今が幸せ絶頂期でなのではないでしょうか。

 

明るく好奇心旺盛なキャラクターで、

鋭いツッコミと歯に衣着せない思い切った発言が彼女の持ち味。

 

それでいて、場の空気を読むのも上手いため、活動の場を選びません。

 

そんな山田まりやさんの命盤、さっそく見ていきましょう。



 

まずは、いつものように本質をあらわす『命宮』から。

 

まりやさんの命宮には、

恋愛や交際、歓楽を象徴する『貪狼』がいます。

 

貪狼は、基本的に楽天的で素直な性格をしています。

 

かと思えば、気丈で大胆な側面もあわせ持ち、

人一倍欲望が強い星でもあります。

 

社交的なのですが、ルールや人に束縛されるのが大嫌い。

ちょっとワガママだけれど、自由を愛する星とも言えますね。

 

貪狼の字面どおり、本質的には《いっぴきおおかみ》なんです。

副星には、争い・活力の星『火星』と蓄財の星『禄存』が入ります。

 

さて、ここで注目したいのが火星の存在です。

火星は鈴星と双子の星で《アクシデントの星》とよばれる凶星。

 

ですから、命宮に火星・鈴星をもつ人は、

情熱的でバイタリティはありますが、

気性が激しい性質のため

外部との争いやトラブルを招いてしまうのです。

 

しかし、凶星である火星・鈴星は、意外な役割を担うことがあります。

貪狼と組み合わさることで《突発的な発展》をよぶ吉格になります。

 

火星の場合は『火貪格』、鈴星なら『鈴貪格』と呼ばれます。

 

さらに蓄財の星『禄存』も加わりますので、

人生における発展が充分に期待できる命宮といえるでしょう。

 

次に、命宮の対宮(向かい側の宮)外出運や第一印象をみる

『遷移宮』を考察します。

 

遷移宮には、勝負師の星『廉貞』と

古典芸能の星『鳳閣』、星の働きを後押しする力を持つ『天馬』がいます。

 

廉貞が遷移宮に入るのは非常に良いことです。

初対面はクールな感じですが、徐々に魅力が出てくる傾向にあります。

 

ここで飛星術を使ってみます。

命宮から『化禄』を飛ばしてみると遷移宮に飛びます。

これはすばらしい現象です。

 

廉貞の威圧感も緩和してくれるのです。

 

彼女の性格や人柄が、初対面での第一印象ににじみ出てくるのでしょう。

 

天馬の存在もあって、遷移宮の状態も命宮と同じく良好なのです。

 

続いて、仕事のスタイルをみる『官禄宮』を。

 

主星は開拓者の星『七殺』で、そこに古典芸能の星『龍池』がいます。

 

七殺は、自ら道を切り開いていく独立心旺盛な星です。

 

まりやさんは、他人から与えられた仕事をこなしてくタイプではなく、

自分で選んだ仕事をバリバリこなしていくタイプなのです。

 

また、官禄宮からの飛星化禄が命宮につきます。

 

「自分の意志を貫く仕事スタイルが自分自身を幸せにする」

と読み取れますよね。

 

財帛宮も観ましょう。

 

主星は変動の星『破軍』です。

副星が吉星の『文昌』と『左輔』、そこに凶星の『鈴星』がいます。

 

破軍が財帛宮に入ると、収入が安定しなかったり、

金銭の出入りが激しくなる傾向にあります。

 

しかし文昌と左輔がいるのである程度安定はします。

ただ凶星の鈴星もいるので、金銭管理には十分気をつけてほしいものです。

 

それでは年運考察に入りましょう。

 

まずはデビューした年、16歳のときの大限(10年運)からみていきます。

 

この時の命宮は、人気運の象徴である『太陽(日)』と、

麗しさと清らかさの『太陰(月)』がメインですね。

そこに扶助の星『天鉞』と美の星『紅鸞』が寄り添っています。

トラブルの星『陀羅』がいるのですが、

生年化禄と生年化科、そして自化科がつきます。

 

命宮の状態は文句なし。

 

他の宮はあまり良くはありませんが、

なんと父母宮の飛星化禄が命宮に飛びます。

目上や上司からのお引き立てがあるのです。

 

さらに父母宮の星自体も先ほど紹介した『火貪格』です。

とてもいい状態なので、目上の力を借りれば

必ず大きな躍進ができる時期だったのです。

 

太歳(1年運)で見てみても、星は天梁の独主ではありますが、

ここからも命宮に化禄が飛びます。

 

こうした星の配合が、華々しいデビューをもたらせたわけです。

 

次に所属事務所の移転と、初舞台デビューを飾った年の考察をしましょう。

 

このときの大限はサムライの星『武曲』に女帝の星『天府』、

生年化権に自化忌という状態になっています。

 

以前お話ししたように、化忌は紫微斗数ワースト1位の大凶星です。

幸いにも天府は凶星の力を押さえる『解厄の星』ではあるのですが、

トラブルが消えるわけではなく、とても苦しい時期だと言えそうです。

 

実際に2004年に、所属事務所の『イエローキャブ』の分裂騒動がありました。

幸いにも恩人である野田前社長の創立した事務所に移籍するということで、

どうにか危機を乗り切っています。

 

この年から舞台の活動にも力を入れています。

 

ここで太歳をみてみましょう。

 

なんとこの時の年は火貪格に禄存なんですね。

とても素晴らしい年運です。

 

まさに『災い転じて福と成す』と言える年運でしょう。

 

次に、難病の『クローン病』を克服し、第一子を出産した大限と太歳です。

 

この時の命宮は、平和を愛する星『天同』を主に、

苦労・紛失・災厄を司る双子の凶星『天空』と『地劫』、

そして生年化忌が入ります。

 

正直言って、状態はかなり悪いのです。

 

この10年間は、とても苦しい時期だと言えるでしょう。

 

まずはクローン病の克服を発表した2010年です。

 

この時の命宮は、廉貞に鳳閣と天馬。

 

悪くない組み合わせですが、

ここから『飛星術』を使って化忌を飛ばしてみると、

なんと健康運を司る『疾厄宮』に飛びます。

 

身体に気を使わなければならない時期ですが、

疾厄宮の星は幸いにも天機に巨門と自化禄です。

羊刃に天刑がいるので苦しみは伴いますが、結果は良好になるはずです。

 

ちなみに天刑は『医療』を司る星で、

それが学問研究の星、天機や巨門、さらに自化禄と同宮する。

ということは、

「良い治療法と出会う」「名医に巡り会える」と読み解くことができます。

 

凶星の羊刃や飛星化忌の存在があるので、

何かとトラブルに付きまとわれたり、

自暴自棄になってしまいがちでしょうが、

もともと強い命宮なので、精神的にも乗り越えれて、

病気の克服は十分可能だといえるでしょう。

 

まりやさんが最初に症状を訴えたのは2003年でした。

この時はテレビで急性盲腸炎とコメントしていましたが、

2010年では「クローン病を克服した」と発表しています。

 

ちなみにクローン病とは、潰瘍性大腸炎という病気で、

口から肛門までの全消化器官が部分的に炎症をおこす原因不明の難病です。

下痢や腹痛、酷い場合だと腸閉塞などをわずらいます。

 

このとき出会った鍼灸の先生に勧められ、

炭水化物を1年抜いたら正常に戻ったとのこと。

 

奇抜な方法ではありますが、

彼女のコメントを見ると、この先生の助言は的確だったのしょう。

 

7年間の闘病生活、そうとう苦しかったと思います。

 

元気になってなによりでしたよね。

 

では、第一子を出産された2012年の運を見ていきたいと思います。

 

命宮の状態は破軍に左輔、文昌に鈴星とまずまず。

 

出産や育児能力に関する『子女宮』には主星が無く、

あるのは天魁と天喜に天姚。

 

主星が無くとも吉星ばかり。

家庭内の環境をみる『田宅宮』の状態は大変良好です。

 

出産までにトラブルがあったとしても、基本安泰といえるでしょう。

 

最後に今年の運を見ていきましょう。

 

ちょうど10年運と1年運が重なるときです。

 

命宮の状態はよくありませんが、

家族や親友に見せる人格をあらわす『福徳宮』の状態は良好で、

家庭環境をみる『田宅宮』も火貪格に禄存と文句なしの組み合わせ。

 

今年は、仕事を忘れて育児に専念する時期と言えます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、彼女の命宮が『火貪格』という特殊な格をもっていたので

題材に取り上げてみました。

 

本来、凶星とよばれる火星と鈴星がなぜ貪狼と加会すると吉格になるのか?

そういう逆転の法則なども、この紫微斗数の醍醐味なのです。

 

それじゃあ今回はこのへんで。

 

 中島多加仁


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紫微斗数で占いました。『ayu』こと浜崎あゆみさんは「命無の武曲貪狼」です。

さて今回も、紫微斗数を使って著名人の命盤を考察しようと思います。

今回取り上げるのは、昨年末の紅白歌合戦の紅組で、

トップバッターを飾った『ayu』こと浜崎あゆみさんです。

 

1978年10月2日生まれの34歳(2012年現在)。

 

小学生の頃にSOSモデルエージェンシー福岡にスカウトされ、

まずは『浜崎くるみ』の名前でデビュー。

 

その後、東京の大手芸能プロダクションである

サンミュージック(現在はサンミュージックプロダクション)に所属し、

93年の4月、テレビドラマ『ツインズ教師』で女優デビュー。

歌手としての活動より、女優としてのデビューが先でした。

 

94年に芸名を浜崎あゆみに改名し、テレビドラマや映画などに出演。

 

この時、音楽バラエティー番組では歌を披露していましたが、

どちらかと言うとアイドル色の要素が強かったようです。

 

その後、エイベックス松浦勝人社長と邂逅し、

96年に本格的に歌手を目指すことになります。

ボイストレーニングのためニューヨークへ渡って、

98年に見事『poker face』でデビューを果たしました。

 

数々のシングル、アルバムの売上げでミリオンセールスを記録。

歌手としての人気はもちろんのこと、

ファッションリーダーとしての人気も高く、多くの雑誌やCMにも出演。

 

特に10代の女性からの支持率は抜群で、

マスコミは『女子校生のカリスマ』と呼びました。

 

一時期、左耳の疾患を煩ったり、

最近は約1年でのスピード離婚や、

昨年のバックダンサーとの熱愛報道など、

プライベートでは波瀾な人生。

 

はたして、彼女が生まれ持った運命とは一体どういうものなのか?

 

さっそく考察に入りましょう。

 

  

まずはいつも通り、命宮を中心に三方四正からみていきます。

 

彼女の命宮には、なんと主星が無いのです。

あるのは副星の『文昌』『文曲』『天魁』だけです。

 

ただし副星は、どれも吉星ばかりですね。

ここで注目したいのは《命宮に主星が無い》ということ。

 

彼女のように、

命宮に主星が無い状態のことを『命無星曜格』と呼びます。

自分の生き方へのこだわりやエゴが少ない分、

周囲の影響をダイレクトに受けてしまうので、

良くも悪くも付き合う人間や選んだ環境に大きく左右されてしまいます。

 

また命無星曜は主星がありませんので、

対冲(向かい側の宮)である『遷移宮』の影響を7割ほど受けます。

 

ですから彼女の場合、遷移宮を重視します。

遷移宮にはサムライの星『武曲』に自化禄です。

夜の貴婦人をあらわす『貪狼』にも化禄と自化権がついてます。

副星は、目上からの引き立てを意味する『天鉞』がいます。

 

文句無しの組み合わせですよね。

 

さらに以前紹介しましたが、天魁と天鉞が向かい合います。

覚えてますか?

そうです『坐貴向貴格』です。

 

命宮に主星はなくとも、素晴らしい『吉格』と言えるでしょう。

 

彼女のように命宮に主星の無い人のことは、

単に「命無で副星が・・・」と呼ばずに、

「命無の武曲貪狼」という言い方をします。

 

次に、財帛宮で金銭運を見ていきましょう。

 

財帛宮に入るのは慈愛の星『天相』に、

芸能や美を司る『天姚』と『紅鸞』という副星。

 

天相は「人の喜ぶ顔を見るのが大好きな星」です。

副星の天姚と紅鸞は、芸術や美しさを象徴する星。

 

彼女がたくさんのファンを元気付ける歌を唱い続けることで、

それが大きな収入になる...という暗示と取ってよいでしょう。

 

続いて、官禄宮で仕事運をみます。

 

官禄宮には女帝の星『天府』に蓄財の星『禄存』、

そして孤独の星『天刑』が入ります。

 

仕事運をあらわす官禄宮の主星が『女帝の星』ですから、

まさしく、ファションリーダーとしての象徴ですよね。

 

さらに吉星の禄存。

 

金銭トラブルがあっても、お金がなくなることはないでしょう。

 

凶星の天刑も気になりますが、

天府は天刑の凶作用を抑える『解厄の星』です。

ゆえに、さして気にする必要はないといえます。

 

遷移宮を中心に、バランスのよい三方四正だといえます。

 

さすがミリオンセラー連発のカリスマアーティスト。

ここまで良い命盤は、なかなかお目にかかれません。

素晴らしいの一言です。

 

それでは年運の考察に入りましょう。

 

まずは歌手デビューした20歳の大限(10年運)の考察から。

 

この時の大限命宮は、主星が無く、

援助の星『左輔』と、活力の星『鈴星』が入ります。

 

主星が無い場合は実力不足や未成熟の暗示ですが、

三方四正を見回してみると、財帛宮には

人気運の『太陽』に自化禄、そして研究者の星『巨門』、

同宮した星の力を後押しする『天馬』に、災厄の星『地劫』がいます。

 

凶星である地劫の存在と、命宮から飛ぶ化忌の影響が気になりますが、

太陽『自化禄』なので問題点はかなり減少します。

 

遷移宮と官禄宮の状態はまずまずといったところですが、

ここで命宮を挟む『父母宮』と『兄弟宮』をみてみましょう。

 

兄弟宮には帝王の星『紫微』に『化科』。

そして、開拓者の星『七殺』がいます。

 

有能で頼もしい先輩や友人がサポートしてくれる暗示です。

 

父母宮に至っては命無ではありますが、

副星は吉星だらけで(対冲である)疾厄宮は文句なしの状態。

 

総合的に見てこの10年は、

実力不足を実感しやすい時期ではありますが

上司や仲間のバックアップに頼って成功できる時期といえます。

 

続いて、太歳考察(1年運)に入ります。

 

まずは最初にオリコンチャート1位を獲得し、

10枚目のシングル『A』が初のミリオンセラーを獲得。

初の紅白出場をはたした99年の年運を見ていきます。

 

このときの彼女の命宮は、

勝負師の星『廉貞』と革命家の星『破軍』、陽気な星『天喜』です。

三方四正は『紫微』に『七殺』、

『武曲』と『貪狼』に天鉞、化禄、自化禄、自化権と実にゴージャス!

吉星ばかりですよね。

 

遷移宮にも『紅鸞』『天姚』といった美や魅力を象徴する星が入っており、

この時の快進撃は起こるべくして起こったといえるでしょう。

 

しかし22歳の年、多忙なスケジュールの積み重ねによって

『突発性難聴』に罹ります。2000年(辰年)のことです。

医師から「すぐ治療にとりかかるべき」と告げられましたが、

ツアーを強行したのです。

 

のちに、ファンクラブのブログにおいて、

その内耳性突発難聴が悪化したこと。

さらに医者から「治療の術はない」と、

左耳の聴覚が完全に失われ、治らなくなったことを告白したのです。

 

2000年は辰年ですから『田宅宮』をみます。

ここには陀羅がいます。不気味な星です。

鳳閣は基本的に吉星ですが、凶星と組み合わさると、

なんと「耳か言葉の疾患」を引き起こすとされています。

 

さて2002年の出来事です。インターネット掲示板に、

ライブ会場で「浜崎あゆみが身障者の少女を罵倒した」という、

動画付きの噂が流れました。

もちろん、これは完全なデマです。

 

この年は「午年」です。午宮を観てみましょう。

この宮は『奴僕宮』といって「ファン」の場所です。

まず、ここには命宮化忌が潜んでいます。

この年の命宮は『疾厄宮』にあたります。

太歳疾厄宮から太歳命宮に『化忌』が飛星するわけです。

さらに、もともとの疾厄宮からの化忌も、同時に飛んできます。

飛星化忌が重なっていますから、そういう災難に陥ると観るわけです。

 

さらに2004年。

今度は、所属会社であるエイベックスの尾家騒動に巻き込まれます。

申年ですから疾厄宮にあたります。

疾厄宮はトラブルが起きやすい時期です。

言葉の災いを示す巨門がいます。

そこに陰湿な『地劫』がいて、それを強める『天馬』もいます。

太陽がいますが、輝きが低いため解厄力は期待できません。

 

そもそも大限が無正曜ですから、

悪い太歳のときは、その影響がダイレクトに出やすいわけです。

 

それでは24歳からの大限に移ります。

 

大限の命宮は紫微七殺になります。チャンスの『自化科』もいます。

さらなる大ブレイクの時期ですね。

財帛宮なんて、武曲貪狼を中心に、天鉞、化禄、自化禄に自化権ですからね。

 

遷移宮も官禄宮も共に安定していますので、

この時期は、思う存分歌手活動に専念できるはずです。

 

次に、2006年の考察です。

女性ボーカル史上初のシングル総売上2000万枚を達成した年です。

 

この年の命宮は、学問の星『天機』に職人の星『天梁』。

さらに古典芸能の星『龍池』、活力の星『火星』と化忌に自化禄です。

 

化忌がいますが『天梁』と『化禄』は《解厄の星》です。

凶作用は十分に押さえ込めると考えられます。

 

官禄宮と遷移宮の状態が少々不安定ですが、財帛宮はまずまず。

 

凶星の『羊刃』も気になるところですが、

さいわい『天同』の輝度が高く、解厄作用があります。

 

10年運の影響も相まって、最高の運気と考えて差し支えないでしょう。

 

続いて、結婚の時期を観てみます。

オーストラリア出身のモデル俳優さんとの結婚を発表したのが

2011年です。卯の年ですから『福徳宮』で、廉貞破軍の年になります。

 

この年の三方四正は悪くないのですが、

配偶者をみる『夫妻宮』に注目します。

といっても、もともとの夫妻宮ではなく、

盤を廻しての夫妻宮ですから命宮が夫妻宮になるわけです。

これを『太歳夫妻宮』と呼びます。

 

さて、この『太歳夫妻宮』から化忌を飛ばすと、

なんと行き着く先は午宮の太陰星(月)です。

この場所は奴僕宮ですが、太歳では『田宅宮』に変化します。

田宅宮とは、家の中や庭環境をあらわす場所です。

つまり、これは「配偶者との同居生活に弊害が発生する」という意味なのです。

 

さらに、この太歳田宅宮から化忌を飛ばすと太歳疾厄宮に、

太歳疾厄宮から化忌を飛ばすと『身宮』にたどり着きます。

 

『身宮』とは、命宮の分身的な存在です。

彼女の場合、遷移宮と一緒になっています。

 

身宮は「人生後半の運勢」や「生きる上での最終目的」など

様々な意味がありますが、

『身』と書くだけあって『身体』という意味もあらわします。

 

ここに疾厄宮から化忌が飛んでくる。

ということは「家庭内での心労や不安などで体調を崩しやすい」と読み取れます。

 

このように『飛星術』を複雑に駆使できるようになると、

一見非の打ち所の無いような命盤から

《隠れた問題点》が次々と見えてくるわけです。

 

これは他の占星術にはない、紫微斗数独自の技術です。

たいへん難しい技法ですが、そこが面白いのです。

 

では再び、年運考察に戻りましょう。

 

彼女の34歳からの大限考察と、

今年の大歳考察を行っていきたいと思います。

 

まずは大限からみていきます。

 

命宮には天機天梁を主軸に、火星と龍池、自化禄に化忌です。

 

まず気になるのは化忌と火星ですね。

しかし天梁と自化禄があるのでさほど心配はないでしょう。

それでも凶星がいるのは事実ですから、注意が必要な時期です。

 

昨年は辰年でしたから、陀羅と鳳閣ですね。

ちょうど12年前の辰年は、先に考察した通り、突発性難聴になった年でした。

ネット上で募った「一番期待はずれだった歌手は?」というアンケートで

浜崎あゆみさんに票が集中しました。

「音程が不安定だった」と感じた人が多かったようです。

 

しかし今年の年運は、天府を中心に禄存と天刑です。

三方四正をみると財帛宮が命無ですが、問題は少ないでしょう。

 

やはり一番気になるのは恋愛運ではないでしょうか。

 

昨年、年下のバックダンサーとの熱愛が報じられました。

昨年の恋愛運を見る太歳夫妻宮には、

出会いの星『右弼』に『化科』、そして紛失の星『天空』がいました。

 

運命の相手に巡り会いやすい時期ではありますが、

結婚に至るのは、ちょっと難しいと判断します。

天空がいますから、周囲が認めない暗示がありますね。

 

しかしながら大限(10年運)はとても良いので、

ぜひとも今度こそ、運命の相手との幸せな結婚生活を手に入れて欲しいです。

 

いかがでしたでしょうか?

 

これだけ素晴らしい命盤を持っていて、

華やかで順風満帆に見える彼女の人生にも、

不安定な時期もあるし、試練や災難もあるのです。

 

どんなに優れた命盤を持っていても、

苦労や悩みの無い人はいないんですよね。

 

とくに彼女の場合は『命無正曜』ですから、

周囲の変化に翻弄される運命ではあります。

 

これからも、皆さんが気になる著名人の命盤を考察したいと思います。

では今回はこのへんで。

 

 

中島多加仁 

 

 

「AKB48」を卒業した、 《あっちゃん》こと前田敦子さんを紫微斗数で考察してみました。

明けましておめでとうございます!

本年も、どうぞよろしくお願いします。

 

さて。シリーズ化しつつある《紫微斗数を使った有名人考察》。

今回とり上げるのは、昨年、人気アイドルグループ「AKB48」を卒業した、

《あっちゃん》こと前田敦子さん。

千葉県出身の21歳(2012年現在)。

 

2005年に『AKB48オープニングメンバーオーディション』に合格し、

センターのポジションに抜擢されました。

その後、売れ出すまでに苦労しながらも、

2006年には『会いたかった』でメジャーデビュー。

2007年に紅白歌合戦出場をはたしました。

 

当時、オタク向けアイドルというイメージが強く、

まだまだ世間の認識もまだ薄かった彼女。

 

しかし、2008年の『大声ダイヤモンド』から徐々に人気が高まり、

2009年の『RIVER』では初のオリコンウィークリー1位を獲得。

これを期に大ヒット曲を連発しAKBは一躍『国民的アイドル』に。

それにともなって、彼女の人気も急上昇しました。

 

AKBがヒットし出してからは連ドラやバラエティー番組にも挑戦。

2011年にはソロデビューと映画初主演も果たします。

そして昨年2012年。

ファンやメンバーに惜しまれつつ、今年の8月にAKBを卒業。

今後は女優業などで活動したい、という理想を掲げています。

 

今や知らない人を探すほうが難しいほど人気の高いAKB48。

そして、その中心的役割を担ってきた前田敦子さん。

はたして彼女はどんな命盤をしているのでしょうか?

 

さっそく考察に入りましょう。

いつもと同じように、命宮を中心とした《三方四正》からみていきます。


  

 

まずは彼女自身の性格や生き方をみる『命宮』。

命宮に鎮座するのは帝王の星『紫微星』なんですね。

 

紫微星は、この紫微斗数においてすべての星を統括する中心の星。

グループで中心的役割だった彼女の命宮にふさわしい、

まさにセンターの星だといえます。

ここに、援助を意味する『右弼星』と、

目上からの引き立てを表す『天鉞星』が入ります。

 

帝王の星といわれる紫微星ですが、吉星が同宮しないと、

どこか物足りない人生、色気のない風貌になってしまう傾向があります。

しかし彼女の場合、ふたつも吉星が寄り添っていますから、

紫微の能力を最大限に生かせる状態であるといえるでしょう。

 

次に、財運を表す財帛宮を見てみましょう。

財帛宮には蓄財の星『武曲』と、安定を表す『天相』が入ります。

副星では、高貴な星『天鉞』と、楽しみの星『天喜』が入ります。

さらに武曲星には『自化権』がつきます。

武曲と天相は両星とも堅実な性質を持ち、

地道な努力のもとコツコツと財を築いていくエネルギーがあります。

また、労力を表す化権もいますので、

彼女が今まで売れるまでにしてきた苦労は相当だと言えるでしょう。

 

続いて第一印象などを表す遷移宮。

入っているのは『貪狼星』のみ。これは芸能の星ですね。

ひとつの星しかないため与える印象も画一的になりますが、

凶星が入っていないので、とりたてて問題はないでしょう。

貪狼星は《自由》と《社交》の星です。

メディアでみかける彼女は、落ち着きと品格を感じさせます。

それでいて気さくに振る舞う姿は、遷移宮=貪狼の特徴をよくあらわしています。

 

では、仕事運や職場の人間関係をみる官禄宮を考察しますね。

主星では勝負師の星『廉貞』と、女帝の星『天府』が入ります。

副星は豪快な星『羊刃』と、活力の星『鈴星』が入り、

そこに芸能の星『文昌』がいますが化忌がつきます。

鈴星と羊刃は、ともに《怪我》や《トラブル》を引き起こす凶星です。

しかし以前、松井選手の考察で紹介したように、

同宮する天府星は凶星を押さえる《解約の星》です。

なので、鈴星・羊刃の悪い作用はそこそこ押さえられると判断できます。

 

化忌による凶作用も同様です。

通常《主星》に付いた化忌は、

困難や挫折、人間関係での軋轢を頻繁に引き起こす危険要素となりますが、

この場合《副星》に付くので、天府の解厄能力で抑制できると考えられます。

ちなみに化忌が及ぼすのは、一概に悪い作用ばかりとはいえません。

芸術や芸能関係たとえば、作家やデザイナー、歌手などの方面では、

稀有な才能を発揮する場合も大変多いという傾向があるのです。

 

逆に、会社勤務で一定のサラリーを貰いながら働く、

いわゆる『おつとめ』には向いていません。つまり安定しない運勢なのです。

そういった意味で彼女は、生まれながらにして芸能界向きの人物なのです。

 

さて、三方四正の考察はここまでにして、時期の考察に入りましょう。

 

まずは10年運。

13歳~22歳の10年運の命宮には、なんとまったく星が入っていません。

よくも悪くも、運勢は周りの環境、人間関係に大きく左右される時期です。

つまり、環境によって運命が決まってしまう、ある意味で不安な時期ですね。

 

主星がない場合、向かい側の遷移宮に入る星がもっとも強く作用します。

この時期の遷移宮には、愛の星『天同』と研究の星『巨門』がいまして、

医療の星『天刑』に、大吉星の『化禄星』がふたつも入っています。

10年の総合運を司る命宮はカラッポですが、遷移宮の状態が良好なのです。

 

財帛宮には、人気の星『太陽』と職人の星『天梁』が入り、

さらに『生年化権』と『自化権』まで付きます。

太陽と天梁の組み合わせには《カリスマ性の発揮》という意味があります。

化権の作用もともなって、財を誘引する力が高まる時期ということです。

 

官禄宮には感性の星『太陰』と古典芸能の星『龍池』、

さらに宗教・哲学の双星『天空・地劫』がいます。

天空と地劫はともに、空虚・紛失・孤独などを表す凶星です。

彼女にとって、仕事での困難や苦労が多々出てくる時期でもあります。

しかし逆に、精神的に強くなることでその壁を乗り越え、

必ず良い成果に結びつく時期だと考えることができます。

 

実際の来歴と1年運を照らし合わせてみましょう。

まずは彼女がオーディションに合格した年の運勢から。

この年の命宮には主星がなく、あるのは副星の火星と禄存。

火星はトラブルの星でもありますが、

気丈な性質をもっていて、勝負ごとには強いです。

禄存星は物質運を象徴しています。

悪くはありませんが《軸》となる主星がないため、

本人自身にはまだ力がない状態といえます。

では、なぜオーディションに合格することができたのか?

向かい側の遷移宮に注目してください。

太陽と天梁に鳳閣がいて、さらに生年化権に自化権がいます。

先ほど説明したとおり、名誉と名声をカリスマ性によって勝ち取る組み合わせです。

年運では、遷移宮に該当するので、

自分の力というよりは《与えられる名誉》、

もしくは《与えられるカリスマ性》という意味になります。

さらに付け加えると、遷移宮には「面接試験の運勢」という意味もあります。

彼女にとっては、合格するべくして受けたオーディションだったというわけです。

 

次に、AKBとして初めて紅白歌合戦に出場した年をみてみます。

命宮には芸術の星『太陰』、芸能の星『龍池』、天空星と地劫星ですね。

そして、太陰星に《この年限定の》吉星、化禄が飛星します。

官禄宮には名誉と名声の象徴である太陽と天梁、そして化権と自化権。

女優としてのデビューもこの年なのです。

仕事面では、大いに発展が期待できる運気が巡っていたわけです。

 

また遷移宮には天機星と天馬星が入ります。

どちらも《環境の変化》を暗示する星です。

ちなみに彼女はこの年、プロダクションを移籍しています。

 

続いて、通称『もしドラ』で有名になった、

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」

での映画初主演。さらにシングル『frower』でソロデビューした年の考察です。

この時期の命宮は、太陽と天梁、鳳閣と生年化権に自化権です。

先にも説明したとおり、命宮の状態は文句なし。

ただ、他の宮の状態があまり良くありません。

財帛宮には天空と地劫がいますし、遷移宮は火星と禄存のみ。

官禄宮にいたっては星が入っていません。

これらのことから、映画初主演やシングルデビューといった仕事は、

自ら進んで挑戦したというよりも、

自分の人気や実力の評価に見合った仕事がそのまま来た、といえそうです。

彼女が今までの積み上げてきた実力が、結果として表れた年なのです。

 

最後に、AKB48を卒業した昨年の運気をみてみます。

命宮には開拓者の星『七殺』と芸術の星『文曲』、

そして才気の星『化科』がいます。

独立心と強い意志が芽生える時期です。

それにともなって、自分の将来像が明確になってくる年ともいえるでしょう。

 

官禄宮には、変動の星『破軍』がいます。

仕事面での、大きな変動の暗示が顕著にでていますよね。

 

さらに詳細に読み解くために《飛星術》を使って、

命宮から化禄と化忌を飛ばしてみます。

 

『飛星化禄』は父母宮に、『飛星化忌』は兄弟宮にそれぞれ飛びます。

父母宮は目上や上司、兄弟宮は仲間に対する運気を見る場所です。

つまり、上司からの引き立てと仲間との別れを、同時に体験するという暗示です。

兄弟宮には『天同』という平和主義の星が入っています。

グループ間の人間関係は基本的には円満だったのです。

にもかかわらず、訪れる別れ。

AKB卒業は、自分のためとはいえど相当名残惜しかったことでしょう。

 

では、今後の彼女の活躍を願って、今年《巳年》の運勢を見ていきましょう。

命宮には知恵や学問、移転なども象徴する『天機』、

変動と移動の星『天馬』、そして色情の星『天姚』がいます。

今年も忙しく、多方面で活躍する時期といえそうです。

天姚もいるので、恋愛も活発になりそうですね。

遷移宮と官禄宮の状態があまり良くありませんが、財帛宮の状態は上々。

本年も活躍が大いに期待できるわけです。

 

少しし趣向をこらして彼女の恋愛、結婚運を考察していきたいと思います。

『子女宮』と『夫妻宮』からみてみます。

まずは将来の結婚相手をみる『夫妻宮』から。

ここには開拓者の星『七殺』と学問と芸能の星『文曲』、才知の星『化科』です。

七殺はスピード感があって、強く勇ましい星です。

文曲と化科もつくので、彼女の配偶者になるのは、勤勉で頭脳明晰。

かつ個性のとても強い人物といえるでしょう。

もしかしたら同じ業界の男性かもしれませんね。

 

続いて、性的恋愛の傾向を見る『子女宮』をみていきます。

子女宮には太陽と天梁、鳳閣に生年化権と自化権。かなり良好な状態。

本来ならば、恋愛力はかなり高いはず。

しかし、彼女は恋愛に溺れない。それには理由があります。

表に現れない部分、本音の部分は《飛星術》で明らかになります。

命宮から化禄と化忌を飛ばしてみます。

命宮化禄は官禄宮に飛びますが、命宮化忌が子女宮に飛ぶのです。

飛星させた化禄と化忌は、人生におけるプライオリティーを表しています。

彼女にとっては、恋愛よりも仕事が優先なんですね。

もちろん恋愛に興味がないわけではありませんが、優先順位が低いわけです。

 

しかし、あれだけ魅力的な女性です。

運命の時期が巡れば、彼女にも幸せな結婚が訪れることでしょう。

彼女の婚期については、機会があれば考察してみたいと思います。

 

いかがでしたでしょうか?

今回は彼女が女性アイドルということで、一風変わった考察もしてみました。

では今回はこのへんで。

 

 

引退表明した松井秀喜選手を紫微斗数で占ってみました。

 

前回の福山雅治さんに引き続き、

『紫微斗数』を使って著名人の命盤を考察しみようと思います。

 

さて今回、題材に取り上げるのは、

つい先日引退を表明したメジャーリーガーの松井秀喜さん。

 

『ゴジラ』の相性で知られる松井選手。

野球にあまり詳しくない方でもご存知の知名度の高い選手です。

 

石川県出身の38歳(2012年12月現在)。

 

生まれたときは4000グラム近い、大柄な赤ちゃんだったそうです。

 

最初に打ち込んだスポーツは、

意外にも小学三年生のときに始めた柔道だったそうです。

野球に本格的に取り組み始めたのは小学5年生。

理由は、兄に触発されてとのこと。

 

ちなみに、はじめは右打ちでしたが、このときに左打ちに変えたそうです。

理由としては、この時からすでにかなり打球を飛ばしたらしく、

兄とその友人たちが打てなくする目的で

「尊敬する掛布選手と同じ左打ちで打ったら?」

と勧めて左打ちに変更したそうです。

 

柔道もかなりの実力だったらしく、

石川県大会では3位に選ばれ国体強化選手にも選ばれるほど。

 

中学からは野球一筋で取り組み、成績も通算打率6割を超え、

飛距離も130メートルを越えていたそうで、

軟球を割るなどの伝説も残すほど。

 

高校は熱烈な監督のオファーから星稜高校に進学し、

高校での通算打率は450、本塁打60本の記録を残すなど、

怪物ぶりを発揮しています。

 

ジャイアンツに入団直後は成績が伸び悩んだり、

今でも古傷として残る左ひざの故障などの苦難を乗り越え、

フォームを変えるなどして成績は一気に向上。

一躍、巨人軍の時の人となります。

 

2003年には、日本球団の脱退を惜しまれつつアメリカに遠征し、

メジャーリーグの名門、ニューヨークヤンキースに入団します。

 

この時はメジャーでのパワー不足を痛感し、

筋力増量やフォーム改善などに取り組み好成績を記録します。

 

その後は、球団同士のトレードでの問題や左膝の怪我、

エンゼルス⇒アスレチックス⇒レイズへの移籍を経て、

惜しまれつつも今年の12月28日に緊急記者会見を開き、

現役引退を表明されました。

 

ぼく自身も、松井選手の突然の引退表明にちょっと驚きました。

 

引退の事実自体は残念ですが、

ぼくも占い師として松井選手の今後の幸せを願いたいものです。

 

それでは、命盤の考察に入りましょう。

 


  

 

 

今回は、男性にとって重要な『三方四正』と、

松井さんが野球選手ということもあり、

体質や怪我、トラブル運をみる『疾厄宮』の考察も絡めてみようと思います。

 

まずはセオリー通り『命宮』から見ていきましょう。

 

命宮の主星は女帝の星『天府星』

それに副星の文書の星『文曲星』

早熟の星『天姚星』がいます。

 

天府星の男性は、気さくでおおらか、親しみやすい人物と言えます。

 

また天府は別名『解厄の星』と呼ばれており、

自分に降り掛かる災難に立ち向かう力が備わっています。

左膝の怪我や球団の移籍問題に立ち向かえたのも頷けるでしょう。

 

そして早熟の星『天姚星』。

男性なら知っているでしょうが、松井選手はAV鑑賞が大好きだそうです。

そういうスケベな部分を明け透けに公表するのも、天姚の性質です。

 

そして文曲星。

この星は文章などを司る星でもありますが、

『飛星術』という特殊な方法を使うと、

文曲が《自化忌》という状態になります。

 

この場合、「文章上のトラブル」が発生します。

球団契約などのトラブルに注意という暗示と解釈できます。

 

しかし、ぼくの鑑定経験では、

副星の自化忌はそれほど強い凶作用はないんです。

しかも天府の解厄能力も考慮に入れると、

あまり気にする必要は無いと言えます。

 

次に、財帛宮を見ていきましょう。

多額の年俸を稼いでいただけに金銭運、気になりますよね。

 

まず財帛宮を見ていくと、なんと財帛宮には意外や意外、

凶星の『陀羅』『天刑』が鎮座しています。

これだけで考察すると、松井選手の財運はあまり芳しくないです。

 

しかし、扶助の星『天魁』と美の星『紅鸞』がいますよね。

ここで向かい側の『福徳宮』を見てみるわけです。

 

福徳宮には、欲望の星『貪狼』とサムライの星『武曲』、

そこに『天鉞』が付いています。

 

よくみると、天魁と天鉞が向かいますよね。

これを『坐貴向貴格』と言います。

「ざきこうき-かく」と読むのですが、とびっきりの吉祥を呼ぶ配合なのです。

 

さらに!ですよ。

武曲にはチャンスの星『化科』がいる。

 

そして、そこに命宮から化禄が飛んでくるのです。

これを『命禄』と呼びます。

 

ついでに命宮からの化権が、貪狼に飛びます。

これを『命権』と言います。

 

吉星たちが、しっかりと輝いていますよね。

 

この場合、松井選手は「お金を稼ぐため」に野球をやるのでなく、

自分が「本当に心の底から好きだからやっている」ことで、

結果的に莫大な富を得る、と解釈するわけです。

 

次に、第一印象や外出運をみる『遷移宮』と、

職場の人間関係などをみる『官禄宮』を絡めてみていきます。

 

遷移宮には、帝王の星『紫微』と、開拓者的な将軍の星『七殺』です。

ルックスを見て分かるように、堂々とした厳めしい顔立ちですよね。

まさに『帝王』『将軍』といえる勇ましい風貌。

 

さらに、官禄宮を見ましょう。

犠牲愛の星『天相』と学問の星『文昌』がいます。

職場ではチームメイトを大切にする仲間想い、と読み取れます。

 

チームメイトを大事にし、野球を本当に愛する人なんですね。

 

実際、引退表明をしたときも、

かなりチームメイトから惜しまれつつも賞賛の声。

まさに、愛されるために生まれてきた人、と言えるでしょう。

 

今回は野球選手ということで、

アスリートにとってかなり大事な宮『疾厄宮』に着目します。

病気、怪我、トラブル運などをみる宮です。

 

入ってる星の種類や配合状態から、壊しやすい身体の部位や、

出くわしやすいトラブルを考察するのです。

 

基本的に、あまり星が入っていない方が良いのです。

 

さて。松井選手の場合は『地劫』という星のみ。

凶星ではありますが、命宮の天府星の解厄作用も考えると、

さして問題は無いと言えます。

苦労や困難の暗示は確かにあるけれど、難なく乗り越えていけるでしょう。

 

では次に、時期の考察をします。

 

まずは数々の伝説が残る3歳からの10年運です。

このとき命宮に入る星は天府星、天姚星、文曲星に自化忌。

実は、松井選手が最初に野球を始めたのは小学1年生のとき。

当時からかなり身体が大きかったらしく、

小学3年生以上で構成される地元の軟式野球チームに特別入団しています。

が、幼かったせいか監督の指示を理解できずに野球を辞めてしまいました。

 

文曲の『自化忌』は「知識不足」や「文章のトラブル」を表します。

天府は女帝の星と言われるだけあって、本来プライドが高く繊細なのです。

遷移宮も、紫微と七殺がいるだけに頼もしく強く見えてしまうのですが、

本心は傷つきやすい面があるのでしょう。

 

ですが、このあと小学5年生のとき再び、

地元チームに入り野球に取り組みます。

そしてこの時期から、柔道大会や相撲大会で優秀な成績を残しています。

さすがは解厄の星たち。

壁や困難が立ちふさがっても、

それらを自ら払いのる力を持っているわけです。

たくましいですね。

 

では次に、13歳からの10年運の考察へ移りましょう。

このときの命宮は慈愛の星『太陰』と、協調と平和の星『天同』。

さらに交友の星『右弼星』と、美の星『龍池』がいます。

 

ここで、太陰が《自化科》という状態になり、

天同星が《自化忌》になっています。

 

自化科は才能の発揮を意味する良い状態なのですが、

ここで同宮の天同が自化忌になる。

 

天同は天府と同じく《解厄の星》なので、

トラブルはあっても、さほど気にする必要はないといえます。

 

官禄宮も学問の星『天機星』と、職人の星『天梁星』ですね。

凶星の『天空』もいますが、

天梁も解厄の星になるので、あまり問題にはなりません。

財帛宮も状態はよいとは言えませんが、まだ学生なので問題はないでしょう。

総合的に見てみても、思う存分野球に打ち込む時期なのです。

 

この頃から、すでに大人顔負けの活躍ぶりをみせています。

打率などの好成績以外にも、

背筋力250キロ、バーベル上げ150キロなどの伝説を残しています。

さすがは怪物と騒がれた人物。パワフルさが伺えます。

しかし解厄能力の高い星が揃っているとはいえ、

凶星の影響をまった受けない訳ではありません。

この次期は、そうとうな努力をしたのだと思います。

 

さて。では、このあたりで、

松井選手が記録を打ち立てたり、怪我や移籍などをした年の運勢を、

『太歳運(たいさい)』を絡めて考察していこうと思います。

太歳とは1年運のことです。

 

まずは、22本の本塁打を放ち、

初のベストナインを受賞した95年の運からいきましょう。

 

この時の年運をみてみますと、帝王の星『紫微』に、

才能の発揮をあらわす《自化科》が付随しており、

それと同宮して将軍の星『七殺』がいます。

 

勇ましいふたつの星に、さらに才知の星が付きますので、

この年の1年運はかなり上々といえます。

 

つぎに98年の、左膝の怪我の考察をしてみようと思います。

この時の年運は、トラブルの星『火星』と、

貫禄・円満の星『禄存』がいます。

いかにも要注意って感じの星ですよね。

ここで注目してみたいのが、先ほど紹介した怪我運をみる『疾厄宮』。

この宮の星自体は悪くないのですが《飛星術》という特殊な方法を使って

化忌という悪星を飛ばしてみると、

身宮という宮に『化忌』が飛んでしまうのです。

 

身宮は「身」という字が示すように『身体』という意味もあります。

ここまで言えばイメージするのも容易ですよね。

そうです。

怪我を表す宮から、身体を象徴する宮に悪い星を飛ばしている。

ずばり、怪我や体調不良などは起こりやすい時期なのです。

このとき当時のチームドクターは、かなりの重症だったと申告しており、

患部の周囲の筋肉を鍛えて、騙し騙し出場していたそうです。

凄まじいプロ意識がうかがえるエピソードですよね。

 

さて、次の10年運の考察に入りましょう。

 

23歳からの命宮には、

自由を求める星『貪狼』と、サムライの星『武曲』です。

さらに美の星『天喜』と扶助の星『天鉞』がいます。

星の名称からも分かる通り、かなりしっかりしていますね。

向かい側の遷移宮を見ますと、扶助の星『天魁』がいます。

天魁星と天鉞星が向かい合っている状態は『坐貴向貴格』です。

対人関係が優れ、周囲からの多大なバックアップが得られるという吉格です。

 

財帛宮の状態はあまり良いとはいえませんが、

官禄宮には紫微と七殺という力強い星がいますので問題ないのです。

 

さて年運考察に移りましょう。

 

MVPや三冠王の記録も考察していきたいのですが、

今回は一番の転換期であるメジャーリーグ移籍を取り上げてみたいと思います。

この時の年運の命宮には、凶星の『地劫』のみなのですが、

外出運をみる遷移宮は天同星に自化忌と太陰星が自化科、

副星に吉星の出会いの星でもある右弼と美の星である龍池。

ゴージャスですよね!

 

もちろん『自化忌』は悪い星ですが、このとき飛星術を使ってみると、

なんと命宮から遷移宮に『化禄』という吉星が飛びますので、心配はありません。

ヤンキースに入団してからの最初の成績不振は、

官禄宮に「鈴星のみ」と、あまり状態が良くなかった。

それでも後半に快進撃をみせてくれたのは、10年運が良かったからでしょう。

このあとの活躍をみても頷けると思います。

 

それでは次に、33歳からの考察です。

命宮は、人気や華やかさなどを司る『太陽』に『化忌』がつきます。

さらに研究者の星『巨門』に、

副星の『左輔』『鳳閣』『天馬』が寄り添っています。

人気や活躍を象徴する太陽星に、

困難や挫折などを象徴する化忌星がくっついている。

ここから松井選手の人気が、徐々に下がってくる傾向になるわけです。

ここでの年運考察は、エンゼルスへの移籍とアスレチックスへの移籍、

そしてレイズでの引退を取り上げていきたいと思います。

 

まずエンゼルスへの移籍のときの命宮は、主星が無い。

あるのは凶星の『陀羅』『天刑』に、扶助の星『天魁』と美星『紅鸞』。

このとき向かい側の宮には天鉞がいるので『坐貴向貴格』になり、

この年の運はかなり良好と言えます。

他の宮の星の状態も悪くありませんしね。

 

次に、アスレチックス時代。

この年の命宮は『廉貞』と『破軍』。

良くも悪くも、環境が大きく変わるの時期です。

それにトラブルの星『羊刃』が同宮します。

他の宮の状態はかなり良いのですが、

命宮にトラブルの星が複数入るわけですから、

かなり注意が必要な年なのです。

この年は、プロ入りでのワースト記録を出したり、

持病の花粉症に悩まされたり、

宿舎で横転するなどアクシデントに悩まされます。

本当に辛かったとお察しします。

 

では最後に、レイズでの引退表明である今年ですね。

辰年ですから「辰宮」をみます。

命宮が、凶星の『鈴星』のみですよね。

 

財帛宮は地劫のみで、

官禄宮には人気運を表す『太陽星』に化忌が付いています。

 

引退を考える年なのです。

さらに追記すると、来年「巳年」は命宮の年です。

つまり人生の大転換を迎える前年なのですよ。

まさに運命的な決断なのです。

 

今年表明をしたのは、38歳という年齢からも適切だったのです。

 

さて過去の考察はこれくらいにして、

ここから先の10年運を見ていきましょう。

現役を引退してからの運勢、ファンの方なら気になりますよね。

 

43歳からは犠牲愛の星『天相』と学問の星『文昌星』です。

文字通り、人をサポートしていく立場になる暗示です。

 

財帛宮には「財の安定」の意味も示す『天府星』に、

文曲星の自化忌とそして天姚星。

 

先述したように、副星の自化忌はそれほど心配なく、

天府も解厄の星なのであまり心配はいりません。

 

遷移宮や官禄宮などには凶星もみられ、

困難やトラブルなども度々起こってくるでしょうが、

元々の運勢から考えたらさほど問題はないでしょう。

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は松井選手がアスリートという立場だったので、

少し趣向をこらして『疾厄宮』の考察も入れてみました。

 

プロスポーツ選手の場合、身体が資本なだけに、

健康運や体質運、トラブル運などをみる

『疾厄宮』の考察も重要視するわけです。

 

 

それでは、ぼくは明日、

朝8時代の新幹線で名古屋へ行きます。

 

おやすみなさい!

 

そして、おそらくこれが今年最後のブログです。

 

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ご登録まだの方、無料ですので迷わず登録してくださいね。

 

来年もよろしく。良いお年を!!

 


福山雅治さんは「帝王の星」と呼ばれる《紫微星》と、 開拓者の星《七殺星》が命宮です。

人間考察をするのに、もっとも有益な占いは

『四柱推命』と『紫微斗数(しび-とすう)』です。

 

四柱推命は、かなり有名ですね。

『運命学の帝王』と呼ばれているほどです。

 

さて。ぼくのお店『ほしよみ堂』では、

四柱推命より、むしろ紫微斗数をメイン占術として掲げています。

 

その理由は、細かな判断が可能だという点に上げられます。

今年の春頃から、紫微斗数の研究会を定期的に開催しています。

参加者の皆さんにも、かなり深い部分に突っ込んで

考察するようにしてもらっています。

 

このブログでは、これから紫微斗数を使って、

みなさんお馴染みの著名人の『命盤』を題材に考察してみようと思います。

 

さて今回、まず話題に上げるのは福山雅治さん。

ご存知の通り、日本を代表するシンガーソングライターです。

 

音楽業界での成功はもちろん、

俳優やタレント、ラジオDJや写真家などマルチな才能を発揮する男性です。

女性ファンの方なら、ぼくよりずっと詳しい人が多いはず。

 

さて、前置きはこのくらいにして、さっそく占ってみましょう。

 

 

 

今回は男性にとってもっとも重要な『三方四正』を見ていこうと思います。

『三方四正』とは命宮・遷移宮・官禄宮・財帛宮の4つの宮を指します。

 

まずは、その人自身の生き方や性格、

ルックスなどを司る『命宮』から読み解きます。

命盤をご覧になりながら、文章を読み進めてみてください。

 

福山さんの命宮には「帝王の星」と呼ばれる《紫微星》と、

自ら道を切り開いていく開拓者の星《七殺星》がいます。

 

先ほども話したように福山さんは、ミュージシャンとしての活動以外にも

俳優やラジオDJ、写真家など多岐にわたるジャンルで才能を発揮しています。

まさに《紫微・七殺》を象徴するライフスタイルですよね。

さらに、その2星に『右弼』と『化科』という有能な星が付いています。

 

右弼(うひつ)と化科(かか)は、

両星とも音楽・演劇・文章などの芸術的な才能を引き出す吉星です。

さらに右弼は「出会いの星」でもあるため、

この星を命宮に持つ人は性格的にもルックス的にも魅力的になりやすいです。

 

いうまでもなく、人気俳優ランキングでは常に首位争いするなど、

かなり端正なルックス。

多彩な才能や、魅力的な人物像を象徴する、素晴らしい命宮だと言えます。

 

次に、外出運や社交運などを司る『遷移宮』を見ていきましょう。

 

遷移宮には「女帝の星」と呼ばれる《天府星》と

特別大吉星の《化禄》が入っています。

 

星の配置的に、七殺の向かいには必ず天府がいます。

 

遷移宮に天府を持つと、上品で落ち着きがあり

親しみやすく社交的な印象を与えます。

 

さらに《自化禄》という大吉星が入りますので、

命宮と同じく遷移宮もとても優れた状態なのです。

第一印象はさわやかで、かつ凛としている。

カリスマ性を漂わせる風貌となります。

 

次に、仕事のスタイルや職場での人間関係を示す『官禄宮』を見ます。

ここには、現実的な星《廉貞(れんてい)》と、変動の星《破軍》がいます。

この星たちを官禄宮に持つ人は、

ひとつのジャンルを追求するのではなく、

幅広い分野で成功しようとする多芸多才型になります。

 

しかし、この2星に「協力・交友」を意味する

『左輔(さほ)』という吉星が入ります。

職場でトラブルや困難が出てきたとしても、必ず誰かが助けてくれるのです。

 

さて、金銭運つまり財運を司る『財帛宮』に注目してみましょう。

この宮には「勇敢・快活」を意味する『武曲星』と、

欲望や自由を司る『貪狼星』が入ります。

 

貪狼(どんろう)が入ると、収入に多少波が発生します。

しかし同宮する武曲が「蓄財の星」でもあり、

着実に財を築いていくため、金銭面でさほど困ることはないでしょう。

 

さらに扶助を司る天鉞(てんえつ)と、

才能の発揮を司る化権(かけん)に加えて、

大吉星である化禄がなんと2つも付きます。

もうね。あれですよ!

福山さんは、生まれながらにして類い稀なる財運に恵まれているのです。

芸能界という特殊な世界で、目覚ましい活動をされるのも納得です。

 

では続いて、時期の考察をしてみましょう。

 

福山さんは、地元の工業高校を卒業後、

地元企業で4ヶ月間のサラリーマン生活を経て、

女性アイドルグループ『少女隊』のバックバンドを目指して上京しています。

このとき、音楽をやりながら材木屋でアルバイトをしていたみたいです。

 

「とにかく知名度を上げたい」という理由で、

88年にオーディションを受けて

映画『ほんの5g』で俳優デビューを果たしています。

 

ちなみに、この俳優オーディションの合否は電話通知だったらしいのですが、

当時の福山さんは金銭的な問題からアパートに電話を設置できなかったそうです。

合否の通知が来なかったので、

仕方なく当時所有していた中古車で奥多摩にドライブにでかけた福山さん。

 

しかし、途中で車のマフラーが落ちてしまって、しかたがなく

一度アパートに戻ったところに、

「今すぐ最終オーディションに来るように」

と書かれた電報が届いたのです。

急いでオーディションに向かい見事合格したそうです。

 

「あのときマフラーが落ちてなかったら、いま芸能界にはいなかった」

と語っていらっしゃいます。じつに面白いエピソードですよね。

そして、その二年後に見事、念願の歌手デビューもはたしています。

しかし新宿での初ライブでは観客は0人だったとのこと。

今の福山さんからは想像もつかないくらいの意外な苦労話ですよね。

 

ここで福山さんの21〜30歳までの10年運に注目してみましょう。

まず自分自身の生き方を表す『命宮』から。

 

この宮には主星と呼ばれる強い星が入っておらず、

扶助の星『天魁星』と災厄の星『地劫星』、

美を司る『天喜星』が入っています。

 

主星がない時期は周りの環境に振り回されやすく、

自分の意志が明確に持てない傾向があります。

知名度を上げるために、当時売れなかった音楽活動と平行して選んだ俳優への道。

この後も、連ドラへの出演を何度も打診されたのですが、

あくまでミュージシャンとしての成功が夢だったので断っていたそうです。

福山さんの目標に対する強い意志が伺えるエピソードですね。

 

次に、第一印象や外出運などをみる向かい側の『遷移宮』をみます。

この宮には自由と交友の星『貪狼』と、

財庫の星『武曲』、古典芸能の星『紅鸞』、

そして扶助の星『天鉞』、

さらに加えて『化権』と『化禄』という大吉星が集まっています。

これだけみても、かなりすごいです。

 

じつは『天鉞』という星。

これは先ほど紹介した命宮の『天魁』と向かい合うとカワーアップします。

専門用語で『坐貴向貴格』と呼び、

行く先々で思わぬ幸運に救われる年となるのです。

俳優オーディションのエピソードなどを見てみても、それが伺えるでしょう。

 

続いて、

職場の人間関係や仕事運などをみる『官禄宮』と、

財運をみる『財帛宮』を複合して考察していきましょう。

 

『官禄』には女帝の星『天府』と、蓄財の星『禄存』が。

『財帛』には犠牲愛の星『天相』に、苦労や妄信の星『天空』が入ります。

 

仕事運自体は悪くないのですが、金銭面的には少々苦しい想いをする時期です。

全体的なバランスを見てみると、イメージ通りではないにしろ、

辛抱強く努力し続けることで必ず成果が出る時期なのです。

 

次に、32歳までの10年運を見ていきましょう。

この10年も宮には主星が無く、古典芸能の星『鳳閣(ほうかく)』と、

旅行や転居の星『天馬(てんま)』のみです。

 

この場合も前と同じく、周囲の環境に振り回されやすく、

向かい側の宮の影響を強く受けてしまうのですが

なんと対面には、人気や華やかさを司る『太陽』と、

研究や分析の星『巨門(こもん)』がいます。

 

これに吉星の『化禄』と『化権』が飛びます。

やはり、この10年間の運勢も非常に良いと言えます。

今まで自分が追求してきた理想を、さらに深く掘り下げる10年なのです。

 

続いて42歳までの10年運です。

この宮にいるのは現実的な星『廉貞星』と、変動の星『破軍星』です。

この場合、良くも悪くも「大きく変化する」傾向にあります。

それに寄り添うように交友・協力を司る『左輔』がいます。

変化の激しい時期ではありますが、必ず周りのサポートを得られます。

 

この時期、地元長崎の魅力を内外に発信する『長崎ふるさと大使』へ就任、

連ドラで大ヒットし劇場化もされた『ガリレオ』への出演、

そして2度目の紅白歌合戦出場、

さらに、初大河ドラマ『龍馬伝』で主役の坂本龍馬役への挑戦、

と、新たなジャンルにどんどん踏み込んでいっています。

まさに命盤通り、変動の時期と言えるでしょう。

 

最後に未来予想として、今後の運勢を52歳までの10年運でみていきますね。

この宮にも主星が無く、あるのは『火星』と『陀羅(だら)』のみ。

両方とも争い・トラブル・怪我などを司る凶星です。

向かい側の星の状態もやや悪のです、

この時期は恋愛や人間関係でのトラブル、病気や怪我などに注意して、

体調管理も気をつけなくてはなりません。

チャレンジする気持ちが空回りしたり、アテが外れたりするので、

今までの人生を振り返って、深く自分の人生を考えるでしょう。

身銭を切ってボランティアなどに傾倒するような気がします。

逆にその方が、62歳以降の『天府』『禄存』に象徴されるような、

豊かな老後が待っています。

誰もがうらやむ最高の命盤ですね。

 

いかがでしたでしょうか?

今回は紫微斗数という占星術を使って、

基本となる福山さんの運勢をザックリ占ってみました。

まぁ、さすがは福山雅治さんといった感じですよね。

他の『宮』をみても「悪いところ」を探す方が難しいくらい素晴らしい命盤です。

 

女性ファンなら彼の恋愛運や婚期なども気になるところでしょうが、

長くなってしまうので今回はこのくらいで。

 

また折りをみて、紫微斗数で著名人を占ってみようと思います。

 

 

 

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