率先して挨拶することが、質の高い人間関係を構築する
出世の早い人は、正しい挨拶を実践しています。
そもそも挨拶をする場合、相手に届くようにするのがポイントです。基本的に挨拶は、自分から先にしましょう。もし先方から挨拶されてしまったら、申し訳なさそうなそぶりをすると好印象になります。
挨拶と一緒に、名前を呼ぶのも効果的です。ただ単に「おはようございます」と言われるのと、「○○さん、おはようございます!」と言われるのでは、どちらが印象よいと思いますか?相手が先生なら「○○先生」と、社長ならば「○○社長」と、名前と役職を組み合わせて呼びかける。そんな挨拶ができる人は出世が早いです。
さらに上を行くのであれば一言添えるのが高尚な人です。例えば、遅くまでネットで配信していたなら、「昨日は遅くまで大変だったのではないでしょうか」といった気遣い、食事をごちそうになったのなら、「先日はごちそうさまでした。楽しかったです。またお誘いください」など、ねぎらいや感謝の言葉を【忘れず】に!
自分から率先して気持ちよくあいさつすることが、相手の心を開いて、質の高い人間関係の構築になります。ときに「ちゃんと挨拶をしなさい!」と指導すると、ほぼ100%「え?しましたよ」と返答がきます。不思議ですが、自分では【したつもり】なんです。声が小さくて聞こえなかったり、逆に声だけで目を合わせなかったり、会釈がなかったり。相手に伝わっていなければ、挨拶をしていないのと同じ。
相手の目を見て挨拶する。明るく元気よく挨拶する。きちんとお辞儀をする。これが挨拶の基本中の基本なのです。
正しい挨拶とは言葉とお辞儀のセットです。順番としては言葉を伝えてからお辞儀をする『語先後礼(ごせんごれい)』がマナーです。相手の目をみて「おはようございます」とはっきり伝えたのち、少し遅れてお辞儀するのです。
さらに、お辞儀には「会釈」「中礼」「最敬礼」の3種類があります。場所や状況によってお辞儀を使い分けるのです。お辞儀をするとき、必ず歩きを止めます。頭を下げるときは、首だけ「ペコペコお辞儀」はNG。シチュエーションにもよりますが、座っていたら立ちます。
さて、こういったことは、どこで学ぶのでしょうか?ぼくは茶道家の親が茶席で教えてくれました。挨拶ができるかどうかで、出世の可能性は決まってしまいます。