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2025年2月

他人に嫉妬せず、感謝を忘れないこと

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今日は、幸せになる人と成功する人との共通点を探してみましょう。幸せになる人と成功する人、彼らは似ているのです。それは、ねたみ・そねみの感情が弱く、自分のやるべき使命を全うしている、という点です。幸せな人や成功する人は、第三者から嫉妬されます。でも、自分が誰かを嫉妬するなんてしません。

「ねたみ」とは、他人の幸運や長所をうらやんで、その邪魔をしたいという気持ち。
「そねみ」とは、他人の幸運や長所を見て、自分にそれがないと不満に思い、相手に悪いことが起きればいいのにと願う気持ち。「妬み」はやきもち。「嫉み」はヒステリー。両方合わせて「嫉妬」になります。

嫉妬が強いと、なかなか成功できないんです。なぜなら、嫉妬心から生まれた成功願望は、陰の気を発するからです。嫉妬する人は、無意識に「自分が成功すると嫉妬される」「幸せになると嫉妬される」と思っているのです。

頭でそう考えるのではなく、心のなかで思っている感情です。だから、「嫉妬されるくらいなら不幸でいい」という発想につながるので、成功しないんです。しかも、陰の気を発するので、えげつない人脈が集まってきます。周囲が、嫉妬しやすいタイプの人で構成されてしまいます。

富を得ることだけが、幸福ではありません。喜びを分かち合える仲間が、最高の財産なのです。嫉妬やひがみのないシンプルな関係です。

世間には、政治一家とか、事業一家という、家系がありますよね。そうした家系は、先祖代々お墓を大切にして、先祖供養をきちんとやっているから『徳分』や『福分』があるのです。生まれながらの『福分』は、四柱推命や紫微斗数という命理占で分かります。

『徳分』とは、目に見えない幸運の貯金です。芸能界だって、美貌と才能だけでは成功しません。前世の徳分が必要なのです。それが美人や天才に、生まれ変わる要素なのです。

人気のある女優やアーティストという人たちは、前世で僧侶やシスターで、神仏に仕えた人が多いのです。前世で神に仕えた人が、今世で成功しているわけです。

ぜひ次の世では、いまよりも美貌と才能に恵まれて生まれたいですよね。もちろんそれは可能です。今の世を、精いっぱい生き抜くことです。現実逃避をせず、課題から逃げないで、やるべきことをやるのです。他人に嫉妬しないで、自分の人生を楽しむのです。

それにはまず、感謝を忘れないこと。「感謝しろ」と言っているのではありません。感謝なんて、意識してするものではありません。ただ、感謝を忘れてはいけないんです。

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小さい失敗をするほど、経験や知識は増えていく

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先日のグルコンで、「ヴェルニのスートで失敗してしまいました。私はもうダメでしょうか?」という質問がありました。ヴェルニとは電話占い最王手の会社で、ほしよみ堂は15年ほど業務提供しています。

たしかにヴェルニは、デビュー最初の10日間、ピックアップ期間となっており、めちゃくちゃお客さんがきます。最低でも5人は来るし、多いと12人と言われています。でも、スタートダッシュで失敗する人がいるのも事実。

なぜ成功する人と、失敗する人がいるのか。その差は、なんなのか?じつはその原因の9割が、考え方とマインドにあるのです。

「どうしても失敗したくない」「最初から成功したい」という声を聞きます。

答えから言うと、失敗をしない成功など、ありえません。成功は結果であり、その礎に失敗が多数あるのです。だから、失敗を恐れたり、極端に嫌がったりしていたら永遠に成功は訪れないわけです。

若者は失敗を恐れず、チャレンジすべきである、という言葉は聞き飽きているのではないでしょうか。やったことがない領域に挑むとき、その方法や失敗例などを確認して、いろいろ仮説を立てる人がいます。しかし、それはすべて他人が過去にやった情報なのです。あなたが成功するかどうかは、実際やってみないとわかりません。

大事なのは、あなたが新しいことをやろうとしたとき、フットワーク軽く動けるかどうか。やらなくちゃと分かっていても、行動に移せないのが人間の弱さ。腰の重さというのは、失敗経験の量によって変わります。つまり、失敗が少なくて、恥をかいた経験が足らない人は腰が重くなるのです。

「恥ずかしい自分を見られたくない」という防衛の心理は、誰もが持っています。しかし、保守的で臆病な気持ちが強いと、腰はどんどん重くなっていくものです。

失敗をしたところで、その恥ずかしさは瞬間であり、すぐに慣れてしまいます。失敗のメリットは、正しい情報と反省が得られること。失敗のデメリットは、わずか一瞬の恥を味うだけ。

あなたが頑固でなく素直であれば、失敗したとき、親切な人が優しく問いただしてくれます。何かに取り組めば、必ず失敗は経験します。失敗しても、気持ちを落ち着かせて詳しい人に礼儀ただしく質問し、教えていただいたあと、感謝の言葉を三度言うこと。

意識すべきは、なるべく感情を抜いて、専門家や先輩に教えを請うことです。
「こんな質問したらマヌケだと思われないか」と勘ぐるかもしれませんが、何度も同じ失敗を繰り返さなければ、評価が落ちることはありません。小さい失敗をすればするほど、経験や知識は増えていきます。

逆に、慎重にしているだけで、機会は逃げていくでしょう。歳を取れば取るほど、失敗に対する恐怖の心はますます強くなっていきます。まるで批評家のような思考になり、生意気な態度が身についてしまうでしょう。言いわけや欠点探しが癖となり、成長しない人間が完成します。

苦手なことや、理解ができないことをやるとき、できない理由を言って抵抗するのをやめませんか?
さっさと行動に移して形にすれば、次のステップに進むことができます。そのほうが楽しいですし、報酬もどんどん増えていきます。

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やっかいな正義感は なるべく持たないほうがいい

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【一問即答・占い編】
肥満と檜原、モテるのはどっち?
ママタルトの人生のピーク、勝手に占ってみた。(後編)

https://www.youtube.com/watch?v=DkTzQ2Ej6x8

前編に引き続き、はやくも後編がアップされました!

ぜひコメントを書いて、応援してくれませんか?

やっかいな正義感はなるべく持たないほうがいい

いまから25年ほど前、ぼくは正義感を捨てました。正義感って聞くと、素晴らしいものだと思いがちです。でも、この正義感というのは、それぞれ質が違うのです。

じつは、争いの原因は、正義感のぶつかり合いなのです。喧嘩や争いは、すべて『自分が正しい』という感情から生まれるのです。夫婦喧嘩や恋人の喧嘩、家族や職場、友達との喧嘩、誰しも経験しているはずです。

ぼく自身、二度の結婚と離婚を経験し、もちろん夫婦喧嘩は数え切れません。そのたびに、相手に憎しみを持ったり、自分を正当化させたりしました。

ぼくは30代前半に、そうとう考え抜きました。
「なぜ自分を正当化させるのか」「なぜ他人を否定しちゃうのか」

その理由は、自分を否定してしまうと、自我が崩壊してしまって、自身を見失ってしまうのでは、という恐怖心から来ている、と思いました。つまり正義とは、自分自身を守る防衛本能ではないかと。

ちなみに、困っている人を助ける行為は、正義とは関係のない感情だと思います。困っている人を助けることが、正しい道だから助ける、でありませんよね。困っている人を助けたい、弱い人の力になりたいという、その人を思う気持ちは、正義とは違うんです。

正義とは、相手に押し付けようとする、自分の価値観です。

たとえば、ぼくは酒を飲みます。ある人から、お酒は身体に悪いから、毎日飲むのはおよしなさい、と言われたとしましょう。この人が言っているのは、ぼくの身体を心配して酒をやめろ、という正義ですね。

ぼくにとってお酒は嗜好品で、ストレス解消の立役者です。なるべく人に迷惑をかけないよう、飲みすぎには注意しています。甘いものをたくさん食べる人や、タバコを吸う人よりも健康です。

人間は誰も完璧ではないのに、他人への要求はしてしまう。このやっかいな正義感は、なるべく持たないほうがいいです。自分が生きて行く上で、出来ること、出来ないことを把握する。

道端にゴミを捨てる人を見て、あなたはどう思いますか?
ぼくはですね、「美意識が欠如した環境で育ったんだな」と哀れむだけです。

挨拶しない人を見て、あなたはどう思いますか?
「シャイなのかな?コミュ障かもしれないよね」と思って、距離をとります。

仕事をサボる人や、時間にルーズな人を見て、あなたはどう思いますか?
「向上心が薄い人なんだな」と、ぼくは認識するだけです。

そして、それと同時に、「許せないことなのか」「自分はそれをしないか」という発想をします。そういう思案によって、怒りとか苛立ちを感じなくなり、まぁしょうがないよね、となったりします。

自分の中に育くまれた正義感を、少しずつ整理するといいでしょう。嫌な行動を見てしまったり、自分の考えと違う意見を聞いたら、「そういう人も多いんだ」「世界って広いな、人間って多様だな」と感心するのです。

いつも帰りが遅いパートナーに、文句を言いたくなったら、どうしても遅くなるものなのか?遅くなるのはなぜ駄目なのか?自分は大きな損害を受けるのか?という感じで分析してみます。冷静に考えるだけで、争いは避けられるからです。

夫婦であっても親子でも、人それぞれ価値観は違います。上司と部下も、もちろん価値観は違います。自分の価値観を主張すると、必ず争いが起こります。似たような価値観同士が結託し、違う価値観を攻撃したら戦争になります。

相手の価値観を尊重する。
そんな習慣を身につけておくと、「許せない」という感情が起こらないので、争いは起こらないわけです。

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日々の会話でコミュ力を磨き、語彙を増やす

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「私は頭が良くありません。どうしたら賢くなれますか?」
という質問があったのでお答えしたいと思います。

一般的に「頭がいい」と聞くと、勉強ができて難しいことを知っている、というイメージを抱く人が
多いかもしれません。しかし大人の社会では、勉強ができることと頭の良さはイコールではないのです。
学歴が高くても、コミュニケーションが苦手だとか、うっかりミスが多かったりすれば、要領が悪い人と思わるからです。

普段からたくさん人と話してコミュニケーション能力を磨き、さらにボキャブラリーを増やす

頭がいいと褒められる人は、コミュニケーション能力が高く、行動に無駄がありません。ようは、頭がよく見える振る舞いを心がけているのです。

仕事でトラブルが起きたとき「きっと誰かがやってくれる」と逃げてしまう人いますよね。しかし頭が良い人は、「どうしてそうなったのか」という原因を突き止め、今すべきことは何かを、意識しようとします。論理的に考える癖がついていて、トラブルが起こっても解決を導き出せるのです。

優先順位が意識できるので「先にすべきこと」と「今やらなくていいこと」を見分けられ、効率よく仕事をこなします。頭が良くなるとスケジュール管理が得意になり、仕事とプライベートの両立を柔軟に対応できます。優先度をすばやく判断し、必要に応じて変更させるのが機転の利く人です。

また、相手の身になって考えられるのも賢い人の特徴ですよね。誰かに意見を伝えるとき、主観的な発言をしないので頭が良く見えるわけです。逆に、自分の意見ばかり主張すると頭が悪く見えるのです。

つまり、周囲から一目置かれるのは、説得力が関係しています。組織をつくってリーダーになる人たちは、広い視野を持っているのでリスク回避ができます。予想外のアクシデントが起こると、パニックになってしまうようでは人の上には立てません。

知性のある人は冷静ですが、なぜかというと予測を立てるからです。要領が悪い人は、頼りない話し方をします。しかし、仕事のできる人は知的な話し方をします。要点をまとめるのが上手で、話が脇道に逸れても「では、そろそろ本題に戻ろうか」と、方向性を正せるので司会や進行役を任せても安心です。

頭の悪い人は、大事な話をさえぎったり、まったく別の話で盛り上がってしまいます。その理由は、本筋を理解できないからでしょう。

人の気持ちを汲み取り、周囲の話題に耳を傾け、黙って聞いていていざという時に発言する。それができると、頭がいい人に見えるのです。難しい専門用語を使わないで、誰もがイメージできるような分かりやすい例え話で説明する。

頭がいい人になりたければ「どう言えば相手に伝わるか」という意識を持って話すこと。そのマインドがあって、さらにボキャブラリーを増せば、伝わりやすい説明ができます。普段からたくさん人と話してコミュニケーション能力を磨き、さらにボキャブラリーを増やす。

頭を良くしたいのなら、まず、頭のいい人をよく観察しましょう。
「どうしたら、あの人のように頭が良くなるのか?」という姿勢で、質問を投げかけるのです。

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シャイで口下手の人が占い師になる方法

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BRUTUSの公式チャンネルでYouTube動画が公開されました!

【一問即答・占い編】
M-1ファイナリスト・ママタルト、勝手に占われる。(前編)

https://youtu.be/Ys22vPrs_y4?feature=shared

面白いと思ったら、ぜひともコメントお願いします!
Twitterでも告知していますので、拡散のご協力をお願いします。

また後編もありますので、どうぞお楽しみに!

シャイで口下手の人たちが、どうやって占い師になったのか

占いが好きなんですが、口下手でも占い師になれますか?という質問をよくされます。
日本人は、他のアジア諸国や欧米人と比べて、かなり口下手ですよね。性格的にシャイだからでしょう。

シャイで口下手な人は、プライベートでも心を許して会話ができないようです。
「自分は口下手だ」と思っているがゆえに、職場や友達との会話が億劫に感じてしまうから。

「好かれていない」
「嫌われているような気がする」
「自分が失礼な発言をしているのかもしれない」
など、口下手な人は、『相手との人間関係が作れない』と思ってしまうようです。

シャイで口下手な人は、周りからどう思われるのか、気にしすぎる傾向があります。

自分が人からどう見られている?
嫌われているんじゃないか?
信頼されてないのでは?
自分は劣っている?

と、このように、周囲の目を気にしてしまう性質があります。
自分の発言に対して、「人からバカにされたくないし、恥をかきたくない」と強く思ってしまうと、自分の気持ちを上手に話すことができなくなります。

また、話題が豊富じゃないから、何を話していいか分からない、という人もいます。話題が少ないと会話が続かないですし、「自分と話していてもつまらないと思われそう」と考えてしまい、さらに人と話せなくなって自信がなくなります。

人は口下手になると、認知機能が弱くなるので、感情の抑制が苦手になります。正しい選択ができなくなり、依存症や自傷に向かう危険性もあります。

仕事では、上司に報告や提案ができず、「仕事ができない奴だ」と思われてしまうでしょう。報告や提案をうまく伝えられないため、「何を考えているかわからない」と、評価されなくなり、昇進や昇給のチャンスを逃しまくります。

また、口下手な人が先輩の立場になると後輩に正しく仕事の指示ができず、ミスが多発してしまいます。口下手な人は「上手に話さないといけない」という強迫観念を持つため、話がやたらと回りくどく、しかもわかりにくいです。

では、なぜ、シャイな性格で口下手なのに「占い師になりたい」と思うのでしょうか?そもそも口下手な人は占い師に向いていないのか?もともと口下手の人でも、占い師になって成功したパターンがあります。

彼らは、ぼくの指導を受けて、ブログを書いたのです。ブログで発信することが頭の中を整理するからです。ぼくが毎日、こうしてメルマガを書くのも、口下手予防のためなのです。

口下手な人は、自分に対してプレッシャーを与えてしまうので、会話の単語を拾って、その一言に気持ちが持っていかれる、という傾向があります。それを許してしまうと、見当違いな言葉に気が取られて、主旨からずれてしまいます。

なので、まずは会話の全体像を想像し、どの方向へ向かっているのか考える。思考を整理したうえで、適切な単語を見つけ出せば、会話は上達します。上手に話そうとする前に、相手の話に興味を持って聞くこと。無理に自分が話そうとせず、相槌の練習からはじめましょう。

相手に気持ちよく話をさせて、聞き上手になるのです。沈黙を怖がらず、落ち着いてゆっくり話す。沈黙の時間があっても無理して話そうとしないこと。会話というのは、適度な沈黙がスパイスなのです。

心の中で落ち着いて理解し、会話を組み立ててから、はっきり伝えることが大切です。そして、本音をまとめてはっきりと声に出して明瞭に伝える。この繰り返しによって自信を持てるようになり、口下手から脱却できるのです。

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人材育成の達人は、成果が出た時に評価する

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昨今の人材育成のトレンドに、『部下を褒めて育てる』という方法があります。しかしながら、積極的に褒めているけど、なかなか部下の反応は鈍いもの。実際には、「褒めても成長しない」という悩みを、社長さんやマネージャーさんから相談されます。

ぼくは昔から部下を育てる時、ピグマリオン効果を活用しています。ピグマリオン効果とは、ロバート・ローゼンタールというアメリカの教育心理学者によって、提唱された心理的行動です。ピグマリオンとは、ギリシャ神話に出てくるキプロス島の王で、彫刻家でもあります。

彼は現実の女性に失望し、みずから彫った像に恋をし、人間になることを願いました。それを不憫に思った愛の女神アフロディーテがその像に命を吹き込む、という神話です。映画『マイ・フェア・レディ』の元ネタで、バーナード・ショーによる戯曲『ピグマリオン』はこの伝説から書き起こした作品です。

ちなみに、『教育期待効果』とも『ローゼンタール効果』とも呼ばれます。たとえばスポーツチームがあります。そのコーチが選手に「君はもっといいプレーができる」と期待をすればするほど、その選手は努力をするようになり、コーチの期待に応えるプレーをします。

このピグマリオン効果の反対が『ゴーレム効果』です。コーチが期待していない選手は成績が伸びることはありません。また、ピグマリオン効果と似ている『ハロー効果』というのがあります。似てはいますが、根本が違うのです。

ピグマリオン効果は、期待する態度をとり続けることで、実際に期待した通りにふるまい、結果に応えるという教育心理術です。わかりやすくいうと、雰囲気がよくて、顔が整った男性は仕事ができる、と感じてしまう感覚はハロー効果です。

使い方を間違えると悪影響を与えるリスクもあります。たとえば、仕事の能力が高くて、成果を出しているけれど、協調性が低い社員っていますよね。もし彼の業績を過大に評価すると、人物面での評価も高くされてしまう。彼をマネージャーに昇格したらパワハラやモラハラを繰り返し、退職者が増えてしまった。そんな上司は、業務を時間内でこなし、定時に帰る社員がいたら、「あいつは一生懸命やっていない」などと低評価を下してしまうかもしれません。このように人事の現場では、ハロー効果によるデメリットを把握しておかねばいけないのです。

部下を育てたいのなら、ある程度の裁量を与えること。「期待しているよ」と声を掛けつつ、上司が細かく指示を出していたら信じて任せているとはいえません。過保護にならないで、裁量を与える場面では細かく指示を出さないのが有能な上司です。

ハロー効果はその人の特徴から全体を判断してしまう心理ですが、ピグマリオン効果は相手の期待に応えるために自分の行動を変えようとする心理です。ハロー効果は、評価エラーを起こしかねません。でもピグマリオン効果は、期待以上の成果を出す可能性があります。

失敗してもいいので、自分でやらせて失敗させて、なぜ失敗したのかを考えさせる。でも、ちゃんと成果が出たら褒めるのです。能力や才能を褒めるのではなく、成果が出た時にだけ褒めるのです。人間の多くは偽善者なので、だいたい性格とか才能を褒めがち。でも、人材育成の達人はそこが違うのです。


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感情や本能からの支配に気づこうとするトレーニング

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苦労が絶えない人や感情の起伏が激しい人は、ゼロか100か、イチ一かバチか、やるかやらないか的な価値観が目立つのです。白か黒に分けてしまう、「グレー」がない価値観のことを白黒思考と呼びます。

極端に「良い・悪い」で決めて、中庸がありません。白黒思考の人は完璧主義になりがちなので、パニック障害や摂食障害になったりします。また、そもそも発達障害だと中間を考えることが苦手で、白黒思考になりやすいです。

白黒思考になるのは、分断本能を持っている、と言われます。1つでもうまくいかなかったら、すべてがダメだと思ってしまう。他人を「いい人」と「悪い人」のどちらかで分けて考えてしまう。ものごとを「勝ち」か「負け」で評価してしまう。これが白黒思考です。

そもそも人間は複雑に考えるのが苦手で、なんでも2つに分けて決めつけがち。でも実際は、世の中は2つに分けられません。多くのものはグラデーションで、2つに分けられないものばかり。さらに人は、単純化本能をもっています。単純化してくれる人や断言してくれる人を好む傾向です。「これはこう決まっている。だからこうしなさい」と断定する人が一般層に蔓延しています。

そういう人は「誰か」に責任を追求したり、原因をひとつに求めたがります。本来の原因を別の問題にすり替えてしまうので、「家族仲が悪いのも私のせい?」となって摂食障害になったりします。

どうして、このようなになるのか?それは、論理的思考が苦手で、感情や本能を優先させるため、合理的な行動が不得意だからです。人間の脳は大脳皮質よりも先に、感情や本能が優先されるのです。瞬時に何かを判断しようとしたとき、本能に従った方がよかったりしますが、合理的な行動は取れません。

合理的な行動ができないのは、無意識に支配されているからです。それを心理学でバイアスと呼んでいます。無意識の行動に気づくことが大事です。つまり、気づくためのトレーニングで白黒思考は改善します。

人間は合理的な思考は苦手だから、自分の感情に訴えないと幸せは感じにくいです。人間が感じる問題には大きな問題と小さな問題があって、まずは大きな問題を消そう、小さな問題は後回しでいい…という価値観になることです。とにかく感情や本能からの支配に気づこうとするトレーニングです。

白黒思考になりやすい人は、ある思考トレーニングをしてください。たとえば、批判や注意をされた場合、いろんなシチュエーションで考えを分けるのです。

相手がちゃんとした人で、自分に非がある場合ならば、謝れば許してくれる。
自分に非がなくて、相手がちゃんとした人なら説明すれば理解して謝ってくれる。
相手が悪い人で、自分に非がある場合、トラブルに発展してもしかたがない。
自分に非がないけれど、相手が悪い人の場合、これは相手の問題なので気にする価値はない。

このように分けて判断できれば混乱や不安に陥らないのです。

この基本を理解して、さらに複雑になりますから、「この場合はどうなんだろう?」と、冷静に考える思考力を身につけることです。すぐに身につく能力ではないので日々考えて成長してください。

白黒思考になりやすい人はこうした思考力が弱いはず。ですから、白黒思考をやめるためには、思考力を鍛えるのです。


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意識的に強いポーズをとるだけで、自信は湧いてくる

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思ったような成果が出ないと人は挫折してしまいます。それが続くと、「何をやってもうまくいかない」「できる気がしない」というネガティブな感情に支配されてしまいます。自信が持てない人は、「私は情けない、ダメな人間だ」という否定感にとらえている状態。

じつは、この「自信がない」という感情は誰でも持っていると知ったら、あなたはどう思いますか?金メダリストだって大統領だって自信不足に悩んでいるのです。人間は脳の構造上、感情は20秒から2分しか持続しないからです。

自信というのは感情の状態なのです。つまり『自信がある状態』も、せいぜい2分しか持続しないわけです。
自信は気分の問題だから、才能のようなものではなく、自分の心の中にある感情なのです。

「自分は何もできない」「自分には価値がない」そう思ってしまうから、周囲からもそう思われていると感じてしまう。自信というは、心の状態が影響しています。

自信を持つために、まず、自分を大切にする習慣を身につける必要があります。いつも誰かの意見に従い、自分の考えを封じ込めてしまうから、自分の価値を落としているのです。

親の言いなり、学校や会社の言いなり、自分のやりたいことを否定されたら、それを真に受けてしまう。自分の気持ちよりも社会のルールや親に従う傾向のある人は、新奇探索性が弱いのです。

新奇探索性とは、新しいものごとを知る喜びです。新奇探索性が強い人は、素敵なお店をみつけたらとりあえず入ってみたくなります。新奇探索性が弱い人は、いつもの店で、いつもと同じ買い物をします。

この性質は遺伝子で決まっているけれど、自分の意志で行動を変えることは可能です。地元で髪を切っている人は、思い切って原宿に出てきて知らないお店に入ってみる。

ぼくは高校1年生の春、駅前の美容室に1人で入りました。今でも覚えていますがすごく美人のお姉さんを指名して当時最先端の髪型にしてもらったんです。それまでは田舎の近所の床屋で同じ髪型にされていたのですが、せっかく都会の高校に通ったので勇気を振り絞ったのです。

友人たちが数名、サロンの外でずっと待っていました。「どうだった?」と友人たちから何度も聞かれて、けっこう優越感にひたりました。この積み重ねが自信を持つ土台になるのです。

すぐに自信を持つ、簡単な方法があります。腰に手を当てて仁王立ちをし、威張ったように背中を反らしてみましょう。力強いポーズをするのです。そうするだけで、自信が湧いてきて、リスクを恐れなくなります。

なぜならばテストステロンという男性ホルモンが増加するからです。逆に、背中を丸めてうつむくような弱いポーズをとると、コルチゾールというストレスで分泌されるホルモンが増加します。

つまり、力強いポーズをとるだけで、実際にホルモンが変化して、自信が湧いてきたり、不安になったりするのです。
ストレスや不安がある状況でも、姿勢を正して背中を反らせ、上を向いて両手を広げるだけで、自信は湧いてくるのです。

人前で発表したり、試合に挑む前には、意識的に強いポーズをとりましょう!誰でも簡単にできるし、まったくお金もかからないので、ぜひ今日から毎日、意識してやってみてくださいね。


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