2009年10月/コラム

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2009年10月

●トークショー中止のお知らせ


11月8日(日)の13時より予定していたトークショー&サイン会が主催者(アメーバブックス新社)の都合により中止となりました。
詳細につきましては、アメーバブックス新社HPをご覧ください。
 
アメーバブクス新社HP
http://www.amebabooks.co.jp/news/n536.html
 
また、すでに整理券をお求めの方は下記までご連絡をお願いいたします。
 
アメーバブックス新社 営業部 03−5459−0344
 

椎羅先生にお会いしました。




もう、みなさまご存知の方も多いと思いますが、

改めまして、今回の事件の内容と、ことの成り行きをご報告します。


このたびアメーバブックス新社より上梓しました『紫微斗数占い入門』が、

かつてより発行されております椎羅先生のテキスト

『紫微斗数入門』に瓜二つだというご指摘でございます。


いわゆる盗作疑惑ともうしましょうか、

著作権法の違反ではないか、という事件です。


これについて謝罪すると共に、釈明する必要があります。


まずその前に、椎羅先生をはじめ椎羅先生のご友人方々、

またファンの皆様、関係者各位さまに謝罪しなければなりません。


私の誤解を招く行為によりまして、多くの方を傷つけてしまったことに、

深く、深くお詫び申し上げます。

ほんとうに軽率だったと思います。


さて。

昨日の昼、椎羅先生とお会いしました。

本来ならばこちらから出向くのが筋ですのに、

わざわざ原宿までおいでになりました。

恐縮です。

以前からやり取りがありました松岡先生もご同伴いただきました。


私のほうも、編集長と編集担当者にご同席いただき、

3名でこのたびの事件についてお詫び致しました。

ここから書く文章は、誇張する事もなく、すべて私の本心です。


まず、椎羅先生のテキスト『紫微斗数入門』は、私にとってバイブルのような存在でした。

もう、何十回も読みました。

これは紛れもない事実です。

そして私は、椎羅先生の文章に強く感銘を受けたばかりでなく、

鑑定の際も、そして原稿を書く際も、

ものすごく影響を受けたわけです。


研究の粋を極められた文章は、とても繊細で、多くの学びとなりました。


今回、『紫微斗数占い入門』を書くにあたって、多くの本を参考にしました。

私としましては、それは「書く」だけでなく「鑑定する」という点におきまして、

1冊の本を何度も何度も熟読する癖があります。


基本的に、紫微斗数に関しましては、

ほぼ毎日のように諸先生方の書物やテキストを、穴が開くほど読み込みます。

それほど紫微斗数は奥が深く、また謎の多い占術だからです。


きのう、椎羅先生とお会いしまして、

先生のテキストと、今回の書籍との類似点を細かくご指摘いただきました。

「なるほど、これだけ似ていれば著作権侵害に当たる」

ということは、私にもすぐ分かりました。

私は素直に謝罪しました。なにせ、あまりにも似ているのですから。


言われてはじめて分かるものなのですね。

これには、正直、自分の頭を疑いました。


信じていただけないかもしれませんが、今回の本は、自分の文章で書いたつもりです。

しかし、私の頭の中には、すでに椎羅先生の文章が染み通っていたのかもしれません。


それは、これから著述を進めていく上で、

とても重要なことだと思います。

複雑な気持ちになりましたが、何を言っても弁解になりますので、

私は非を認めるべきだと思いました。


「あなたは著作権について勘違いしている」

とのご指摘もいただきました。

おっしゃるとおりです。これを機に勉強致します。



そして今回、私がもっとも悪いことは、

椎羅先生に許可を取らなかった事です。


実は昨年の2月に、椎羅先生とメールのやり取りをしました。

そのときに、ブログやホームページでの引用を快諾いただきました。


どこがどう間違えたのか、

私の頭の中では、今執筆している本への参考文献としての使用を快諾いただいたと勘違いしたのです。

もう、すでにこの時点で間違いが起きています。


そして私は、あらゆる文献を参考に、自分の鑑定の経験をベースに書き始めました。

何度も、何度も推敲を繰り返しました。

そのうち全体の構成も2転3転したり、削除したり、また追加したりと、

そうこうしていくうちに、「これだ!」と納得できる内容の文章になりました。


もう、その時点では、その文章が誰のどこに似ているかなどということは、

まったく認識がございませんし、またそのようなことを考えもしませんでした。

「とにかく、誰が読んでも分かりやすく、読みやすい本にしよう」

という一念しかありませんでした。


しかし本を出す前に、私は椎羅先生に一報差し上げるべきでした。

これは弁解する余地がございません。

私の非常識を叱ってください。


その結果。椎羅先生のテキストと、かなりかぶってしまったのです。

これをご指摘いただいて、私は茫然自失としました。

なんという過ちを犯してしまったんだろう、と。


私は、すぐに「椎羅先生が深く傷つかれている」と思いました。

ただ申し訳なくて。もう、それだけで胸が苦しくなりました。

自分が叩かれるのは全然平気です。

しかし、自分がやった行為が、それがたとえ悪意がないにしろ、尊敬すべき人を傷つけてしまったという事実。

これは謝っても許されない、と思いました。


そして何度かメールをやり取りするうちに、

椎羅先生が時間を作って会いに来てくださることになったのです。



すべてを赤裸々にお話しし、お許しいただくことが叶いました。


そして和解し、そのあと少し紫微斗数の秘術について会話しました。


ある鑑定法について、

「なぜその方法を知っておられるのですか」

と質問されましたので、私は即座に、

「自分の鑑定の実践の中で気づいたことです」

と申し上げると、先生はにこやかに、

「あぁ、そうですか。あれ、あたりますよね」

とおっしゃいました。

ぼくは嬉しくなって、

「はい。ほんとに不思議なくらいあたります!」

と答えました。

最後は、椎羅先生とも、そしてご同伴くださった松岡先生とも握手して別れました。


今回、学んだこと。

「ペンは人を傷つけ、生命さえも奪う」

これを、今後の教訓として、慎重に慎重を重ねて書いていくことを、ここで決意致します。



著作権に関するトラブルは初めてでしたので、

とても勉強になりました。


まだまだ若輩者ですが、来年40才を迎え、

とても貴重な経験だったと思います。



そして何度も申し上げます。

椎羅先生、すばらしいテキストをありがとうございました。

そして、悲しい想いをさせてしまったこと、ほんとうに申し訳ありません。

椎羅先生の関係者の皆様、どうかお怒りをお鎮めください。

すべては、私の未熟さが故の過ちでした。

これを機会に、さらに精進してまいります。


また私の本を買ってくださったすべての皆様に、

裏切るようなことになってしまって、面目ありません。


紫微斗数は、とても素晴らしい占術です。

この灯を消したくありません。


私は、自分の書籍やブログが引き金となって、

これまでの紫微本が、さらに脚光を浴びることを願っております。


ありがとうございます。



星読み師★takaこと中島多加仁



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