メルマガの読者さんから、多くの質問をいただきます。
そのなかで、ちょっと面白いものを紹介したいと思います。
「最近、疑問に思うことがあってメールしました。
メルマガで取り上げてくださればありがたいです」
とのことでした。
その女性からのメールがこちらです。
「占いの知識がそこそこあり、
おおよその運気の流れは自分でもわかります。
去年転職をしたいけれど
なかなか決まらないという悩みで
三人の評判の良い占い師さんにみてもらったのですが、
現状維持がよい。
今の会社で頑張ったほうがいい。
という答えがほとんどでした。
たしかに、一般的な命運でも現状維持の年ではありました。
卜占でもそのような結果でした。
ただ、現状に限界を感じていて、
どうしても我慢ができず、転職活動を重ねた結果、
とても満足いく会社に就職することができました。
今では、転職してよかった、
あのまま現状維持だったらぞっとすると思います。
占いを完全無視した結果、うまくいったというケースは
どう解釈したらいいのでしょう。
行動するうちに運が変わった
ということもあると思いますが
現状維持という結果が出てから転職が決まるまで一カ月以内だったため、
そんな近未来のことも出ないの?と、疑問に感じてしまいました。
占い師さんはどの人も最低限のマナーなどを心得ている
評判も人柄もいい方たちばかり。
でも、占いに逆らってよかった、
と思ってしまう結果になったのはなぜなのだろうと…
私も友人を占う機会があるため、
その結果の意味や占う側の責任などを
考えてしまいました。
自分では答えが出ません。
中島先生はこのようなケース、どうお考えでしょうか?
メルマガやツイッターなどでお話してくだされば嬉しいです」
という内容でした。
読みやすいように、語尾を少し変えたり
改行を増やしましたが、容は同じです。
さて、ぼくの考えをし上げなくてはなりません。
ようは、占いが外れたわけですね。
どのような占術で占ったかにもよりますが…
こういった質問の場合、
占いは、たまにハズレます。
なにをもって現状維持が良い、
と出たのか不明ですが…
ぼくでしたら、状維持とは言いません。
なぜなら、この相談者さんは、
いまの現状に不満をもっていたからです。
ぼくは運命学者として、
『現状に不満がある場合は動け』
と判断しています。
ただし、どういう不満かにもよるので、
それを占います。
ぼくが占いを使う場合、
相談者の《本心》を占うのです。
「動くな」という時期でも、ぼくは動きます。
「やるな」といわれても、ぼくは、やります。
ぼくのそういった性格を、読みとれなくては、
その占い師は一流ではありません。
この女性は、もしかすると、
ぼくのような性質だったのかもしれませんね…
もちろん質問だけで、占ってはいませんので推測です。
以前もメルマガで書きましたが、
占いというのは現象を当てることはできません。
結果を当てることも、
本質的には不可能です。
まれに当たることはありますが、
それは推測とか予測です。
占いが当たるのは、
その人の本質と心理面と、
その価値観から生まれる衝動です。
行動や結果は、推測にすぎません。
これを知っていれば、
まったく問題ないのです。
ただし、たまぁーに
不思議な現象を当てることもあります。
が、あれは….
特別な場合のみです。
占いに携わっていると、
その特別なことが頻繁に起こる。
それは、とても印象的なことなので、
記憶に強く残っている。
プロとして食べている占い師なら、
こういったことは理解できるはずです。
これを理解せずに、
魔法のようになんでも分かる…
と思っていたら、
ちょっと痛い占い師さんですよね。
ぼくたちプロの占い師は、
なぜ占いが外れるのか…
この部分を徹底的に研究しています。
◆五感をフル回転させる◆
占いには、大きく分けて2つあります。
まず、霊的な能力を使う場合。
そしてもうひとつが、
学問としての占術を使う場合。
霊視の場合は、相手の声色がポイントです。
怒っているのか、焦っているのか。
元気をなくしているのか。
まずその人が今、どのような精神状態なのかを
直観で読み解くわけです。
相談者の話を聞いているうちに、
脳内に映像が浮かび上がってくるのです。
じつはタロットや易も、似たようなものです。
展開法はある程度決まっていて、
現れた絵柄や数字はその時々で異なります。
出た絵柄や数字を、のように解釈するか。
それは占い師の直観だったり
イマジネーションを使うのです。
五感をフル回転させる。
これが占いの基本です。
けして、五感を無視し、
六感で感じ取るのではありません。
しかし、トレスや悩みを抱えていたり、
集中力がなかったり、
想像力が乏しかったりすると
五感を邪魔するのです。
初心者がタロットを引いたり、
易で卦を出した時に結果を外す。
それは単純に、
カードや八卦の解説書を
読みあげているだけだからです。
例えば恋人のカードが出たから、
「恋愛がうまくいくよ」
と解釈するのは早とちりなんですね。
タロットだったら、
カードの意味を覚えなくていいのです。
また易にしても、
象意を暗記する必要はありません。
カードが眼に入って来た瞬間、
雰囲気を感じ取ることです。
易で出た陰陽の配列から、
「あ、おそらくこうかも」
と感じ取ったことを、声に出してみる。
それが当たっているとは限りません。
しかし間違っていても、
ピントのずれた返答でも、
相手が解釈をしてくれます。
昨日も書きましたが、
占いは結果が当たるのではないのです。
「試験が受かるか?」
という質問に対し…
易を立てたら吉だった。
タロットをめくったら良いカードだった。
その場合、
「はい、受かりますよ」
と言ってはいけません。
受かるか受からないかを、
占いで分かるはずがないのです。
そのときのインスピレーションで
「あぁ、この人は受かるな」
という確信を得たら、
「○○したら受かるよ」
「でも、○○したら落ちるよ」
と伝えるのです。
このとき占いは、抜群の的中率を誇ります。
その人の本質を考慮して、
現状の実態を見抜くのです。
そこから《類推》して、
おそらくこうなる…
といったひらめきを感じ取る。
それが、当たる占いです。
単にカードをめくって、
吉だったら良くなる…
凶だったら悪くなる…
という判断ではありません。
それだと占いではなく、占いのようなゲームです。
プロの占い師というのは、ず外さないようにする。
当てるのではなく、外さない。
「なんとかして幸せになってほしい」
こう考えるのがプロの占い師です。
自分の体調が悪いときや、
身の上に悩みごとがあると、
気が散ってしまうでしょ。
そういうときは、
積極的に占わないようにする。
また、相談者が、
「当ててみろ」
というような態度のときも、占ったりしません。
なぜならば、プロというのは、
占いの仕組みを熟知しているからです。
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中島多加仁【星読み師☆taka】