起こった事実をしたためる日記と感情を書くジャーナリングの違い
昨日のメルマガで、不安の正体について書きました。不安になりやすい人は、連鎖から抜け出せないだけだと。だからこそ不安にならない人の共通点を調べればいいのです。
「自分が本当にやりたいことは何か」
「実際、自分がどう考えているのか」
これが分からなくなるとき、漠然とした不安に陥るのです。忙しくて心が疲れている人や複雑な気持ちを抱えている人、自分のことをもっと知りたい人にはある習慣をおすすめします。
ぼくは、基本的に不安になんてなりません。なぜだと思いますか?それは、記録を取るからです。心配事なんて実際に起きない、それを実感するために記録を取るのです。この手法を『ジャーナリング』と呼びます。今回は、このジャーナリングのやり方を紹介したいと思います。
ジャーナリングとは、頭に浮かんでいるものをノート1ページに書き記す方法です。基本的には自由ですが、あいて言えば、より効果的なメソッドがあります。ジャーナリングは思い立ったときにいつでもできますが、繰り返していくことで効果が高まるのです。特定の時間を使って習慣化するのがおすすめです。
朝起きて30分後、1時間以内と決めます。仕事が終わって電車の中でも構いません。自分にとって都合のいいタイミングを決めればより効果を実感できるでしょう。しかし、「しなければいけない」と負担に感じる必要はありません。必ずしも決めたタイミングではなく、空き時間で手短にやったり、忙しくて疲れているときは休んだり、気持ちが複雑になったと感じたときにやってみるのもよいでしょう。
ジャーナリングを習慣化したいなら3分から10分と決めて、負担を減らせば続けられます。自分の気持ちを真剣に整理したい場合は、集中できる場所で、長い時間を使い取り組むのもいいでしょう。基本的には、頭に浮かんでいることを自由に書いていきます。ただ、何を書けばよいか不明ならばテーマに沿って書いてみることです。仕事や恋愛といった気持ちが反映されやすいテーマを選んでみましょう。
不安を抱えやすい人は、過去の失態をテーマにしないでいまの現実に目を向けましょう。誰かに見せるわけではないので、丁寧に書く必要はありません。あとから内容を見て、客観的な気づきを得るべく自分で読める程度の書き方でいいわけです。
ジャーナリングは日記とは違います。起こった事実を書くのが日記ですが、ジャーナリングは感情を書くのです。複雑な気持ちを明確にするのではなく、とにかく頭に浮かんでいるものを書くので、感情が整理されます。イライラしたり悲しいことがあったときに、誰かに話を聞いてもらうだけで心が落ち着くことがあるでしょう。それと似たような効果があるのです。もやもやとした気持ちを紙に書く、つまり外に向けて表現することで、気分がすっきりするのです。
ジャーナリングは「書く瞑想」で、余計な不安やストレスを増幅させないようにするマインドフルネスと共通しています。過去や未来を考えすぎると不安を感じてしまいます。ネガティブな感情はさらなる不安を連鎖しやすいのでマインドフルネスでは呼吸に意識を集中させます。そんなトレーニングによって過去や未来にとらわれず、『今』を意識する集中法です。ジャーナリングでも今この瞬間に体感したことに集中しやすくなるため、余計な不安やストレスを減らすことができるのです。
ぜひ、試しにやってみてください。もし、自分ひとりでうまく取り組めない場合はぼくがコーチングをします。遠慮なく、ご相談ください!
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