占いというより呪術の要素がある/コラム

「人は名を残す」と、
昔から言われています。

ぼくは20年以上、
姓名判断をよく頼まれます。

名前というのは、
人生に多くの影響を与えます。

発音の感覚

語呂の良さ

字面の良さ

書きやすさ

読みやすさ

覚えやすさ

などです。

日本の場合は、

「語呂合わせで笑われない」

という要素も重要です。

また、きれいな名前でも
画数が多いと名前を書く時に面倒です。

「画数が人生に影響を与える」
のは、こういう場合です。

結論から言うと
姓名判断だけで人生を判断するのは無謀なのです。

姓名判断だけでズバリ当たる、
ということはありません。

よい画数を考え抜いた名前でも、
かなり苦労をしている人がいます。

画数がよくないとされる人でも
成功されている方は多いです。

姓名判断は統計学なので、
例外はつきものです。

また姓名判断にも流派が存在し、
ある人が悪いといっても、
ある人は良いということもあります。

姓名判断には占いという側面以上に

『呪術』であります。

他の占いと違って、

姓名は、つねに晒しつづけています。

つまり、他人から勝手に占われてしまうわけです。

人間というのは、

他人から「運が良い」と思われるうちに運がよくなり、

「運が悪い」と思われているうちに運が悪くなってしまう生き物です。

占いとして当たる当たらない...というのとは別に、

そういう呪術的な側面も持っているわけです。

だから、

本やネットで調べた時に

吉名になっているほうがいいに決まっていますよね！

とくに言えるのは、

四柱推命と姓名判断を
両方できる占い師に相談すべきです。

四柱推命は生年月日生時で

生まれながらの先天作用をみます。

名前は生まれてから、
その人とわかるための記号なので
後天的な作用なのです。

どちらも吉ならば、
かなりよい人生を送れます。

どちらも凶だったら、
さすがに苦しい人生でしょう。

実際は、四柱推命で五行バランスを見て

良さが足りない部分と、悪さが強く出る箇所を知り、

名前を使って良さを増やし、
悪さを抑えるのが姓名学の基本です。

影響は、やはり

生まれながらに持っている要素が多くを占めます。

名前の場合、
画数で吉凶の判断するのですが、

文字での判断は、
古代中国で生まれたものですから
今の文字とは画数が違います。

今の文字を古来の文字に直すのは不可能です。

名前は、まず耳で聞く、
いわゆる発音の作用が一番です。

名前は発音による吉名が良く、漢字はその次です。

多くの本が出版されていますが、
書いた人によって画数の吉凶が違います。

発音による姓名学では、
だれが名前を付けても同じ吉凶の判断ができます。

占い業界の裏話ですが....

プロの占い師になるだけなら、
ひとつの占術だけで十分です。

なので「名前」「生年月日」「人相手相」すべて使用して

鑑定する占い師は、ごくごくわずかです。

つまり占いが「当たらない」とか「外れている」といわれる原因は、
一種類の占術で判断しているからです。

『手相専門』

『姓名判断専門』

『四柱推命専門』

『タロット専門』

などと言えば聞こえがいいですが、

ひとつしかできない占い師は限界があります。

名前も、それと同じです。

なぜなら占いというのは、

人間の《ある一部分》をみるための道具ですから。

名前の吉凶は、そのひとの10ある要素のうち
ほんの一遍を論じているのです。

吉だから良いわけではなく
凶だから悪いわけでもない。

しかし、悪いよりは良いほうがいいので、

本人の『宿命』や『本質』に添った
ふさわしい名前をつけてあげることです。

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