センスが問われる姓名判断
姓名判断というのは、
占いでは『相術』に分類されます。
「字画」という、
見た目で判断するわけなので『相術』なのです。
ご存知のように姓名判断は、
「画数」を使って吉凶を判断します。
名前に使われている「文字」は、
わりと直接イメージしやすいですよね。
「名前」を見るとき、
誰でも漢字の意味や読み方などに
意識がいくと思います。
そういう意味で、名前の「文字」は
表面的な部分といえるでしょう。
ようは「第一印象」というわけです。
それに対して「画数」は、
パッと見ただけでは意識しづらい部分。
まず辞書で何画かをしらべて、
その「数」がもつ意味を読み解く。
そうして初めて「画数」が意味を生むのです。
家相も、これと似ています。
「方角」は方位磁石を使ったり、
太陽や星の位置を考慮します。
さらに、その方位の意味を調べて、
はじめて吉凶を判断できます。
つまり、
ふだん意識しない秘められた意味に
人の運気が左右されるわけです。
本当の意味は、
より潜在的な部分に
隠されているからなのです。
姓名は、本人の意志とは
まったく関係なく与えられます。
ですが、この「相術」の魅力は、
それを修正できることにあります。
家相であれば、
吉相になるよう引っ越しや
新築することで運気が変化します。
手相であれば、ホクロを取って改善する。
マニアになると「線」自体を刻む人もますが….。
同じく姓名判断も
「改名」によって改運することができます。
目に見える形を占うのが「相術」です。
だったら、「カタチ」を吉に変えれば、
運勢も吉になるはず。
相術の根底には、このように
ポジティブな考え方があるわけです。
「自分でコントロール可能」というメリットは、
おおくの人を惹き付けました。
ですから相術は人気が高いのです。
しかし、理論を追求すると
「ある弊害」が起こってくる。
それが《美醜》の問題です。
なんだか「カッコ悪く」なってしまう。
ようは…ダサい、野暮ったい、
ありきたり、という
マイナスの要因を生むのです。
たとえば、
現代的で素朴な雰囲気の部屋に、
シーサーや鳳凰のような置物があったり、
「画数」にこだわるあまり、
読みにくい名前になってしまう。
あと、「名刺相」というのがあります。
名刺にも相術による吉凶があるんです。
理論に従って名刺をデザインすると
ありきたりでダサくなります。
相術の本義は、
ずばり「美しさ」にある
と、ぼくは思っています。
いくら理論的に正しくても、
美しくなければ「凶相」と
考えているのです。
相術は「見た目」を重視する占いです。
それだけに、理論と美しさの
バランスが問われます。
そこに必要になるのは、
トータルコーディネートのセンスです。
このバランス感覚が
姓名術師の腕の見せ所というわけです。
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