産まれた日の役割
命術(めいじゅつ)で運命をみる場合、
「生まれた月」には
多くの情報量が含まれています。
では「生まれた日」はどうでしょう。
『四柱推命』では、
生まれた日を
その人の基本的な性質とみます。
これが60パターンあります。
九星気学の場合、
生まれた日の九星は、
感情や心理とみます。
しかしそれは
わずか9種類のみ。
ちなみに宿曜ですと
月に満ち欠けですから
27分の1のキャラクターです。
これが『紫微斗数』になると、
紫微星を中心とした14の主星を配置する、
それが産まれた日の役割です。
このように
占いによって「生まれた時間」は
やや異なるのです。
ちなみに『四柱推命』で
生まれた時間は
「人生の結果」や
「晩年運」を示しています。
『紫微斗数』は、
生まれた時間が不明だと、
まったく占うことができません。
それは紫微斗数が、
人生の結末と、
そこに向かうプロセスを見るための占いだからです。
では
どうして「生まれた時間」が
人生の最終的な結果と関係してくるのでしょうか。
この疑問に答えてくれるのが、
九星気学の『時間』に対する考え方なんです。
九星気学における
生まれ時間が意味するのは
『霊性』なのです。
霊性というのは、
「因果」とか「因縁」と言ったほうが
分かりやすいでしょうか。
性質の深い部分を『本質』といいますね。
その本質から生まれるのが感情です。
そして、その裏には「霊性」があるのです。
人は生活の中で、
まれに怖いくらいの「偶然」を体験することがあります。
これが霊性の働きによるものです。
「思い返してみると、すべてはこのためだったのか?」
このように、
「振り返って思う」というのは
精神の働きでもあるわけです。
そもそも「因果」や「因縁」って、
過去を現状と結びつけて考えたり、
意味のある偶然だという考え方が
作り出すイメージです。
これが「精神」の働き方であり、
すなわち「霊性」というわけです。
「生まれた時間」が示す霊性には
タイプがあり、
それによって、
自分がどこに向かおうとするのか分かります。
ぼくは「生まれた時間」の九星は、
それほど重要視しません。
生まれた時間がわかれば、
高度で細密な紫微斗数と四柱推命で占うからです。
気学の「時間」に対する概念は、
「命術」よりも「卜術」で威力を発揮します。
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