コラム/原宿の占い師 中島多加仁 紫微斗数占い

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ある愚かな占い師の幸福

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むかしむかし、ひとりの「頭の悪い占い師」がいました。

彼は、干支の順番を覚えるのに三年かかり、
四柱推命の命式を書けば、必ずどこかを間違えました。
それでも毎朝いちばんに道場へ来て、
掃除をし、花を替え、湯を沸かし、師の机を整えました。


頭の悪い弟子と、師の教え

ほかの弟子たちは、そんな彼を笑いました。
「そんなことをしても、占いは上手くならない」と。

けれど、師はいつも静かに微笑み、言いました。

「掃除の上手い者は、心も整う」

その言葉の意味を、彼はすぐには理解できませんでした。

星に感情を感じた青年

講義では、他の弟子たちが星や五行を次々と暗唱していくなか、
彼だけがノートの端で、ひらがなでメモを取っていました。
みんなが知識を競うように覚える中で、彼は感情を覚えていました。

「この星は悲しそうだな」
「この干支は、怒っているみたいだ」

それを聞いた仲間たちは、また笑いました。
「星に感情があるわけないだろう」と。

でも、人が泣くとき、彼の声だけが相手に届きました。
難しい理屈ではなく、心にふれる何かを持っていたのです。


「心が水をやる」運命という種

やがて、学びの速い者たちは次々に独立し、名を上げ、弟子を取りました。
しかし彼は、十年経っても同じ道場の隅にいました。

ある夜、弟子たちの中で最も頭の良い者が、師の前で論を展開しました。
「運命とは統計であり、心はその副産物です」と。
それを聞いた師は静かにうなずき、隣にいた彼を呼びました。
「おまえは、どう思う?」
彼はしばらく考え、首をかしげながら言いました。
「運命は……まだ起きていない出来事の種みたいなもので、心が水をやるんだと思います」
その場は静まりかえり、師は何も言わず、ただゆっくりと頷きました。

茶屋の占い師と、静かな幸福

それから数年後。
頭の良かった弟子たちは、弟子の弟子に裏切られ、名声を追いかけ、やがて疲れ果てていきました。
一方、バカだった彼は、小さな町で古い茶屋の一角に机を置き、静かに客人を占っていました。

彼の鑑定は当たるとも外れるとも言えません。
けれど、帰る人の顔には、いつも少しだけ安らぎがありました。

愚かさが、人の痛みを受けとめる力になる

ある夜、旅の僧がその茶屋に立ち寄り、
「あなたは、どうしてそんなに静かなのですか」と尋ねました。
彼は笑って言いました。

「昔は焦っていました。賢くなりたくて、みんなに追いつきたくて。
でも今は、愚かさがあるおかげで、人の痛みを怖がらなくなったんです」

僧はうなずき、灯のともる茶屋を後にしました。
夜の風で、茶屋ののれんが揺れています。
その音はまるで、遠い昔の師の声のように聞こえました。

「掃除の上手い者は心も整う」

愚かさという、祝福

愚かさとは、不完全さの別名です。
知恵とは、その不完全さをゆるした者に与えられる祝福です。

彼はいまも同じノートを開き、小さな声でつぶやきます。
「今日もわからないことがひとつ増えた」
それを恥じることなく、嬉しそうに。

愚かさを諦めなかった者だけが、ほんとうに人を救えるのです。

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ブッキングミスが招いた 対面鑑定再開の衝動

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今日は、少し特別なお知らせです。

この一年間、ぼくは「対面鑑定」をあえて休んでいました。
新規の受付はすべて停止し、リピーターの方も半数以上はお断りしていました。

その理由は、今の自分に必要な時間が「人と会うこと」ではなく、「内を整えること」だったからです。


予期せぬブッキングミスが、すべてを動かした


原稿を書き、新しいお店の準備を進め、打ち合わせを重ねる日々。

突発的なトラブルや即答が求められる案件も多く、
“誰かの運命を預かる静かな心” を保てないと感じていました。

その状態で対面鑑定を続けることは、誠実ではないと判断し、みずから制限をかけたのです。

ところが先日、ブッキングミスが起こりました。
常連さんからの紹介を、断りそびれてしまったのです。

しかも当日になって、その紹介者の常連さんから「車が少し混んでいて10分ほど遅れてしまいます。大丈夫でしょうか?」というLINEが届き、その瞬間ようやく気づきました。
「あ、予約が入っていたんだ」と。
LINE上ではフィックスしていなかったのです。
慌てて支度をして、急いで鑑定の準備を整えました。
zoom撮影と被ってたので、時間を変更してもらって、小走りで向かいました。
自宅から徒歩4分。その時間が、妙に長く感じたのを覚えています。
正直、モチベーションはちょっと低めでした。
気持ちの準備も整っていません。
それでも、お客様がドアを開けて入ってきた瞬間、空気が変わりました。

忘れかけていた「血が通う感覚」

知らない人を鑑定するのは、一年ぶりくらい。
その方は、都内に4店舗を構え、全国にフランチャイズを展開する経営者でした。
立ち居振る舞いも堂々としていて、まさに成功者という印象でした。

四柱推命と易を使いながら言葉を交わすうちに、相手の表情がやわらいでいくのを感じました。

鑑定の最後、深く頭を下げながら「相談してよかった」と言われた瞬間、
胸の奥が熱くなりました。

――ぼくも、心から楽しかった。

久しぶりに血が通う感覚を得たのです。
この一年、人と会わずに原稿や経営のことばかり考えていたからこそ、
「やっぱり人と向き合うことが好きなんだ」と、改めて感じた瞬間でした。
この出来事が、今回の再開を決意したきっかけです。


再び、人と向き合うために

秋になって涼しくなりようやく心に余裕が戻ってきました。
朝の空気が澄み、一日の流れにゆとりが生まれ、
「また直接、人と向き合いたい」と思えるようになりました。
人の呼吸、声の揺らぎ、目の奥の光――
オンラインでは感じられない “生の波動” が恋しくなったのです。

そして、いまようやく言葉にできます。
約1年ぶりに、対面鑑定を再開します。


月10名限定・一期一会の鑑定へ

ただし、以前のように一日に何人も鑑定することはもうできません。
だから、受けられる人数は自然と限られる為、人数を制限させていただきます。

  • 鑑定時間:40分
  • 鑑定料:30,000円(税込)
  • ほしよみ堂所属鑑定師・アカデミー受講生:特別料金20,000円(税込)
  • 定員:月10名限定

対面鑑定は、単なる相談の場ではありません。
言葉にならない想いや表情の奥にある真実を見つめながら、その人の「運命」と「今」を同時に観ていく時間です。

空気が整い、沈黙の間にふっと言葉が降りてくる。
それはオンラインでは起きない、奇跡。

人は、誰かと真剣に向き合った瞬間から、もう同じ自分ではいられません。
それが、出会いの力です。

ご予約はこちらから

ご希望の方は、下記よりお申し込みください。

信頼を生むのは、 透明性という名の魔法

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11月22日(土)12:00〜14:00、
講師・大文字メロウさんによる「対面鑑定グループレッスン」の開催が決定しました。
ぼくも同席します。

会場は、原宿ほしよみ堂、リトルマジックB1Fです。
対面での実践鑑定を通して、「当たる」から「伝わる」へ。
あなたの鑑定力を次のステージへ導きます。

初心者からプロ志向の方まで、本物の現場感覚を学びたい方におすすめの講座です。

▶ お申し込みはこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdoKcgpCD8JzGlcrrfgISPxzySc-jDZiAoWrtYDa7tlDRHO1A/viewform?usp=publish-editor

限定8名のところ、現在5名のお申し込みがあり、残り3枠となっています。


評価社会の中で問われる「誠実さ」

さて今日は、少し勇気のいる話をします。
いまの時代、どんな仕事にも「評価」がつきまといます。
それは占いの世界でも同じです。
占い館のページを開けば、★の数、口コミ、コメント。
これらが、その人の信用を形づくる時代です。

けれど最近、少し気になる流れを感じています。

  • 「レビューを自分で書く」
  • 「別アカウントを作って評価を入れる」
  • 「家族や友人に頼んで投稿してもらう」

こうした行為は一見するとハームレス(harmless)——つまり「害がない」ように思えるかもしれません。

でも、それは「演出」ではなく「偽装」。
占い師という仕事は、見えない世界を扱う職業です。
だからこそ、見える部分での誠実さが何より大切です。

美意識を持って、透明に見せる

自分をよく見せたい気持ちは誰にでもあります。
だけど、偽りの光で照らした鏡には、本当の自分は映らない。
では、どうすれば伝わるのか?

ぼくはこう考えています。
美意識を持って、透明に見せること。

たとえば、お客様が書いてくれた感想を整えて紹介するのは問題ありません。
ただし、「編集しました」と明記する。
それだけで印象はまったく違います。

数字で示すのも、ひとつの誠実さです。
鑑定件数、再訪率、相談満足度——それらは感想よりも雄弁に語る「事実」です。

「美しくないもの」を見抜く勇気

そしてもうひとつ、大切なのは勇気です。
美しくないものを、美しくないと言う勇気。
それは他人に対してだけでなく、自分自身にも向けられる言葉です。

完璧でなくてもいい。
真実であればいい。

占い師は表現者です。
つまり、演じることは悪ではない。
でも、偽ることは魂の汚れになる。

演じることは「創造」。
偽ることは「欺瞞」。

その境界をわずかでも見誤ると、信頼という土台が音を立てて崩れます。


自作自演は「創造」の美学

本来「自作自演」という言葉には、自分が脚本家であり、演者であるという美しい意味があります。
しかし、それを「偽装」に使ってしまえば、たちまち魂が濁ります。

透明であることは、信頼への最短距離。
ぼくは思うのです。
透明性こそが、これからの時代の最大の魔法だと。


あなたの「正直な声」が、誰かの光になる

最後にお願いがあります。

もし、あなたがぼくや「ほしよみ堂」での鑑定・講座・イベントに心を動かされたことがあるなら——あなたの素直な声をレビューとして残してほしいのです。

美辞麗句はいりません。
短くて構いません。

正直な言葉が、いちばん力を持ちます。
その一行が、まだ見ぬ誰かの背中を押す灯になるからです。
あなたの声が、次の誰かの希望になります。


今日も読んでくださり、ありがとうございます。
感謝とともに、あなたの言葉をお待ちしています。


結びの言葉

演じろ。ただし偽るな。
語れ。ただし嘘はつくな。

美意識とは、その線を踏み越えないこと。
それが、ぼくたちの生き方の基準です。

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『逆引き紫微斗数』が出版、生時が不明でもあきらめない本

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お待ちかね、新刊が誕生しました。

タイトルは 『逆引き紫微斗数』

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生まれた時間が不明な人のための、画期的な指南書です。

ほしよみbooksより刊行されました。
▶︎ https://amzn.to/436qeYe


紫微斗数は「時刻」で命盤が変わる精密な学問

紫微斗数という占術は、生まれた「時刻」で命盤が変わる、とても精密な学問です。
だからこそ、これまで多くの人が「時間がわからないから無理」とあきらめてきました。
しかし、運命は あきらめた人の上には開かれない
ぼくはずっと、そう信じてやってきました。


生まれた時間がわからない、ある女性との出会い

ある日、ひとりの若い女性が涙ながらにこう言いました。

「わたし、両親と縁が切れていて生まれた時間が不明なんです。
でも紫微斗数を学びたくて」

その瞬間、胸の奥が熱くなりました。
彼女の言葉には「運命に向き合う覚悟」がありました。
ぼくは 12通りの命盤 を出しました。
深夜0時から2時間ごとに区切った、十二支刻すべてを。
そして、こう伝えたのです。
「この中に、きっと君らしい人生の設計図がある」

彼女は一枚ずつ見比べながら、自分の人生と照らし合わせていきました。
「たしかにこれは当たってる気がする」
「これはちょっと違うかも」
それは単なる占いの域を超えていました。
失われたルーツを自分の力で取り戻そうとする、尊い探究だったのかもしれません。

そうやって何度も見返すうちに、彼女は 星を読むというより、自分を取り戻す旅に出ていた のです。


この本の出発点

この体験が、今回の本の出発点です。

紫微斗数は、単に「運勢を占う」ためのものではありません。
魂の構造を理解し、人がなぜこの世に生まれたのかを探るための壮大な人生学。
今回の書籍は、そんな紫微斗数を「逆引き」という発想で書かれています。

つまり生年月日から運命を知るのではなく、知りたいことから星を探す。
ぼくが開発した『ほしよみシステム』と同じ発想で、紙の上にその思想を再現したのがこの一冊です。

恋愛・仕事・お金・人間関係など人生のあらゆるテーマごとに、どの星が関係しているのかを逆引きできるようになっています。
だから、「専門用語が苦手」「星の配置が読めない」そんな人でも大丈夫。
ページを開けば、まるで対話するように星が語りかけてくる構成になっています。

時刻がわからなくても、運命は閉じない

紫微斗数を、もっと身近に。
時刻がわからなくても、あきらめる必要はありません。

むしろ、そこにこそ、あなたの物語が隠れているのです。

この本は、「わからない」から始まる人に光を届けるために書きました。
見えない過去を恐れず、自分という星を再発見するために。


最後にひとつ

質問の仕方が変われば、人生の答えも変わります。
星は、あなたの中にすでにあります。
それを照らす灯りが、この一冊です。

『逆引き紫微斗数』
どうぞ、あなたの本棚の新しい扉として迎えてください。
▶︎ https://amzn.to/436qeYe

ぜひ購読いただきまして、レビューを書いてください。
あなたの高評価が、誰かの救いにつながります。

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満月の朝に想う、 性格の悪い人が売れる理由

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今夜は満月。

天がこの世のすべての本性を、白日のもとに晒すような光です。
隠していた感情も、見て見ぬふりをしていた現実も、月は静かに、それでいて容赦なく照らす。

満月とは、「完成」と「露呈」の象徴。
美しいものも、醜いものも、すべてを平等に輝かせる。
だから満月の夜は、人の本質が見えるのです。

優しさの仮面の下にある野心。
愛想笑いの裏にある嫉妬。
そして、成功者の光の裏にある影の構造。

光が強ければ、影も濃くなる。
商売や占いの世界も、まったく同じです。


売れる人と売れない人の「性質の差」

ぼくはこの30年、何百人という占い師・作家・経営者を見てきました。
その中で痛感したことがあります。

売れる人と売れない人には、決定的な「性質の差」がある。

そして、この現実は少し残酷です。

売れるのは「性格のいい人」ではない

売れるのは「性格のいい人」ではなく、強くて、図々しくて、少し性格の悪い人です。
なぜか?

  • 恐れを持たないから。
  • 嫌われても構わない
  • 陰口を叩かれても関係ない
  • 奪われるくらいなら、先に奪う

そんな動物的な勘をちゃんと残している人間は、ビジネスというジャングルで生き残ることができます。

一方、優しくて気を使い、「誰も傷つけたくない」と思っている人は、他人の気分ばかり読んで、自分をあとまわしにする。
その結果、誰の心にも残らないのです。

優しい人が運を逃がす理由

売れる人は、自分の世界を「断言」します。

  • 「かもしれない」ではなく「これだ」
  • 「やってみよう」ではなく「やる」
  • 曖昧さを嫌い、白黒をはっきりさせる。

だからエネルギーが強く、人が動く。

しかし売れない人は、やさしい人を演じてしまう。

  • 「誰も不快にさせたくない」
  • 「家族を犠牲にしたくない」
  • 「迷惑をかけたくない」
  • 「敵を作りたくない」
  • 「角が立つのが怖い」

その優しさこそが、運を逃がす最大の理由。

いい人ほど疲れ、悪い人ほど儲かる。
それがこの現実社会の、悲しくも正しい構造です。

売れる人は「嫌われる覚悟」を持っている

心理学者アドラーは言いました。
「人間のあらゆる悩みは、人間関係の悩みである」

裏を返せば、人間関係を恐れない人間は、悩まないということ。
売れる人は、嫌われる覚悟を持っている。
だから自由なのです。

さらに言うと、売れる人には「圧(あつ)」がある。
圧とは、声の大きさでも態度の威圧でもない。

「私はこう思う」と言い切る強さです。


「いい人」が売れない、本当の理由

逆に、売れない人ほど、優しさを言い訳に使う。

  • 「私なんて…」
  • 「きっと誰かがやってくれる」
  • 「いつかタイミングが来る」

そうやって、チャンスを見送り続けるのです。

有名な成功者が言いました。
「嫌われる勇気がなければ、新しいことなんてできない」

ぼくは、これまで本当に性格の悪い人たちが売れている現実をたくさん見てきました。
彼らは冷たく、自分勝手で、人を平気で裏切る。
けれど、成功する。
なぜなら、彼らには目的への異常な集中力があるから。

ただし「悪人」は長く残れない

情を切り捨て、勝つことだけを考える人は、確かに売れる。
けれど、長くは残りません。

人は結果だけではなく、「空気」を感じる生き物だからです。

悪人は短距離走。
誠実な人はマラソンランナー。

売れることはゴールではない。
続くことこそ、真の勝利なのです。

満月が教えてくれる「影の力」

満月の夜は、光と影を同時に映す。
だからこそ今夜は、あなたの中の「黒」を否定しないでほしい。

  • 見返したい
  • 成功したい
  • 愛されたい

その欲望こそが、あなたのエンジンです。

ただし欲に負けるのではなく、欲を美しく使うこと。
嫌われてもいいから、嘘をつかずに進む。
それが、ほんとうの売れる人の在り方です。

満月の光は、あなたの影ごと照らしています。
だから、

優しさよりも 覚悟 を。
愛想よりも を。
理屈よりも 行動 を。

それが、この世界で「売れる」ということです。

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やる気が出ないのは魂の再起動サイン

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昨日、ある弟子からこんな相談が届きました。

「先生、最近まったくやる気が出ません。
SNSも止まってるし、ブログを書く気力もないんです。
どうしたらいいでしょうか?」

ぼくも昔は同じようなことを思っていました。
「やる気が出てから動こう」と。

でも、あるとき気づいたんです。
やる気というのは、結果であって「きっかけ」ではない。
書くから湧く。発信するから心が動く。
つまり、やる気がない日こそ、魂が「何のために動くか」を思い出そうとしている時間なのです。


やる気が出ない日は「根を伸ばす日」

寝ても、食べても、何をしても心が動かない。
そんな日は誰にでも訪れます。

けれど、動けない時間こそ、内なる力を蓄えている時。
樹木で言えば、冬の季節。
見た目は枯れているようで、根が一番深く伸びているとき。
人も同じで、やる気がない日は「根を伸ばす日」なんです。
焦らなくていいし、無理に何かしようとしなくていい。
止まっているように見えても、魂は動いています。
むしろ、“止まる勇気”のある人ほど、再び動き始めたときに大きな力を発揮するのです。

「やる気が起きない」は休めという命令ではなく、“方向を見直せ”というサイン。

その静けさを恐れず、じっと根を伸ばしていれば、また春がやってきます。
やる気とは、努力の結果ではなく、「流れの回復」です。
焦らず、呼吸を整えて、今日も静かに根を伸ばしましょう。

やる気を奪うのは「怠け」ではなく、見失った欲望

人には誰にも見せない暗い欲があります。

目立ちたい。愛されたい。感謝されたい。
そして——誰かの記憶に残りたい。

この欲望を「恥ずかしい」と思った瞬間、人は鈍くなります。
なぜなら、欲望こそが生命のエンジンだからです。
ぼくは何百人もの占い師・作家・経営者を見てきましたが、成功している人ほど、欲望を綺麗に燃やしている。
やる気が出ないのは怠けではなく、欲望の火が方向を見失っているだけ。
その炎を押し殺すと、やる気は一瞬で消えてしまうのです。


沈黙の時間にこそ、心の声が聞こえる

スティーブ・ジョブズは言いました。

「自分の心と直感を信じる勇気を持て。
それこそが、真に自分らしく生きる唯一の道だ」
つまり、動けない時間こそが、自分の心の声を聞くチャンス。
焦って行動するより、沈黙の中に潜る勇気が必要です。

心理学者アドラーもこう語りました。

「人間のあらゆる悩みは、人間関係の悩みである」
つまり、目立ちたい・感謝されたいという欲も、本当は「誰かとつながりたい」という願いの裏返し。
承認欲求は恥ではなく、人との温もりを願うごく自然な気持ちです。
それを素直に受け入れた人から、エネルギーが流れ始めます。


「探す」ではなく「見つけ続ける」

芸術家パブロ・ピカソは晩年に告げています。

「私は探しているのではない。ただ見つけ続けているのだ」

この言葉こそ、まさに発信者の真理。
やる気が出ないときこそ、探すのをやめて見つけ続ける。
今日の風。今日の光。今日の気づき。
小さな今を拾うだけで、文章は書けます。
SNSもブログも同じで「発信しよう」と思うから苦しい。
「見つけたものをシェアしよう」と思えば、ぐっと軽くなる。

発信を報告に変えた瞬間、人は自然に動けるんです。
やる気があるから動くのではない。
動くから、やる気が出る。

だから——どんな日でも “ゼロにしない”。
メモ1行でも、写真1枚でもいい。
止まらなければ、流れは戻る。
とにかく、止まらないこと。

やる気を戻す方法は「欲の質」を変えること

やる気を失ったとき、ぼくはいつもこう考えます。

欲望を磨く人は、やる気を取り戻す。
欲望を隠す人は、やる気を失う。
人気がほしいなら誰よりも人を喜ばせればいい。
感謝されたいなら先に感謝を届ければいい。
有名になりたいなら誰よりも丁寧に言葉を紡げばいい。
欲を否定するのではなく、欲の質を変える。
承認欲求を、貢献欲求へと昇華する。
すると、やる気は「義務」から「使命」に変わります。


心の欲望と使命が重なったとき

焦らず、比べず、止まらず。
今日の一行が、明日の光になります。

やる気とは、“心の欲望”と“魂の使命”が同じ方向を向いたときに生まれる、神聖なエネルギー。

あなたの静かな欲望を、どうか恥じないでください。
それは、あなたがまだ燃えている証拠なのです。

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催眠療法は心を取り戻す科学、無意識を味方にする言葉の力

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11月2日のYouTube生配信、ご覧になりましたでしょうか。

【超禁断】9割が知らない催眠療法の真実
という内容で、60分ほど語りました。
もし、まだでしたら、忘れないうちにお気に入り登録を。
https://www.youtube.com/watch?v=Qcx0S2nIB9k&t=1s
見終わったら、ぜひともグッドボタンを押してください。
そして、ぜひ勇気を出してコメントを書いてほしいのです。
動画にコメントするだけで人生はもっと明るくなるでしょう。


催眠とは?

「催眠」と聞くと、多くの人は「怪しい」という印象が先に立ちます。
けれど、ぼくは断言します。
怪しいと思った瞬間こそ、催眠のはじまりなのです。

人は「わからないもの」を恐れ、その恐れに支配されて行動を止めてしまう。
催眠とは、その恐れに名前をつけ、無意識を意識化するための技術です。


催眠状態とは、「覚醒と夢のあいだ」にある創造の領域

私たちは日々、反復する思考の中で生きています。
そのほとんどが昨日と同じパターン。
つまり、意識よりも無意識が人生を動かしている。
その見えない領域にアクセスする方法——それが催眠療法、ヒプノセラピーです。
脳科学で言えば、意識は脳全体のわずか数%のみ。

催眠状態とは、脳波がβ波 → α波 → θ波へと落ちていくプロセス・
眠りではなく、「覚醒と夢のあいだ」にある創造の領域なんです。

瞑想、祈り、読書、音楽——これらもすべて、軽い催眠状態を生み出します。
脳は現実と想像を区別できません。
レモンを思い浮かべただけで唾液が出るように、想像は現実として体験されます。
この性質を使って、「言葉」で現実を書き換えるのが催眠療法です。

だから、言葉を変えるだけで人生も変わるのです。
催眠療法では、「あなたはますます軽やかになっていく」「あなたは自然に、自分を好きになっていく」といった肯定的な言葉を使います。
否定より肯定を使う——それだけで脳は、望む方向に動き始めます。


催眠療法の歴史

ヒプノセラピーの起源は、紀元前4000年の古代エジプト。
神殿では「眠りの儀式」が行われ、人々は神官の声で癒やされていました。
それは宗教と医療の始まりだったのです。

18世紀になってオーストリアの医師メスメルは人間の体に「磁気の流れ」があると唱え、それを整えることで病を癒そうとしました。
この『動物磁気説』が、催眠の原型です。

19世紀には外科医ブレイドが登場し、初めて「Hypnosis=眠り」と名づけました。
しかし実際には、眠りではなく集中。
想像と集中による精神の変化こそが本質です。

20世紀、フロイトとユングが無意識を体系化し、アメリカのエリクソンが会話の中で自然に心を変える会話催眠を確立しました。
「人は無意識のうちに、自分を癒す力をすでに持っている」この思想が、のちにNLPやコーチングの基礎となりました。


言葉で心を整えることは、人間の自然な機能

ぼくが初めて催眠療法を受けたのは22歳。
占いを仕事にする前年で、満たされない焦燥を抱えていました。
ある心理療法家に言われた言葉が忘れられません。
「あなたは努力ではなく、緊張で生きている」
その一言に、胸がズキッとしました。
たしかにぼくは「勝つために」「認められるために」生きていました。
でも、心は休まることがありません。

「目を閉じて、深呼吸をして」とセッションが始まり、
「いま、あなたの中の幼いあなたが泣いていますね」
と言われたとき、母に心配をかけまいと笑っていた少年が見えました。
その子に、心の中で言葉をかけました。

「もう大丈夫。ありがとう。もう、苦労しなくていい」
身体の力がスッと抜けた瞬間、世界が少し明るく見えたのです。
癒しとは、何かを得ることではなく、手放すことだと気づきました。
それ以来、朝の祈りと夜の感謝を「自己催眠」として続けています。

催眠を使いこなす人生へ

催眠とは、洗脳ではありません。
自分の内側にある本来の力を取り戻すための科学です。
他人の言葉に支配されるより、自分の声に導かれて生きたほうがずっと幸せになれます。
心が自由になるとき、人は本当の意味で目を覚ますでしょう。
どうか今日からは、催眠される人生ではなく、催眠を使いこなす人生を選んでください。
無意識を意識することで、あなたを新しい現実へ導いてくれるはずです。

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大宮駅徒歩3分、アーケードの灯にほしよみ堂誕生

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今日から11月。

朝の空気が澄み、どこか懐かしい匂いがします。
街路樹はゆっくりと色づき、空は少し高く、風がやわらかくなりました。
季節が変わるとき、人の心もまた静かに揺れます。
終わりが見えはじめるこの時季、胸の奥ではふと、
「このままでいいのだろうか」
という小さなざわめきが生まれるものです。

それは焦りではなく、魂の目覚めのようなもの。
「これから先を、もっと誠実に生きたい」
そう願う心の声なのです。


大宮駅から徒歩3分──ほしよみ堂、新たな光を灯す

そして今日は、お知らせがあります。

埼玉・大宮に ほしよみ堂が誕生します。
大宮駅東口から徒歩3分、一番街商店街「デリカCIAO」の3階。

この場所に、またひとつ新しい光が灯ります。

赤字を知らぬ者は、 成功の意味を語れない

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昔の人は悩むと神社に行きました。
今の人は、カフェで愚痴を言います。
その間にあるのが「占い館」。

占い館を続けていくと、数字では測れない現象が起きます。
客数よりも空気が重要になるのです。

空気が軽いと人は自然に集まり、空気が重いと誰も近づかない。
だから本当に見るべきは、売上ではなく“気の流れ”。
店を磨き、言葉を整え、スタッフの気を合わせる。
この3つが回り出したとき、金運も自然と流れ込んできます。


売上ゼロは、魂の鍛錬

売上ゼロが続くことで、人は心を試されます。
誰も来ない日。電話が鳴らない夜。
その静けさの中で、自分の本当の声が聞こえてくる。

「なぜ、これを始めたのか」
「本当に信じているのか」

売上ゼロは、経営の罰ではなく魂の鍛錬です。
多くの人はこの静けさに耐えられず、SNSで泣き言を言ったり、誰かに愚痴をこぼし、励まされようとします。

けれど、本当に強い人はそれを口にしません。
何も言わず、静かに笑って、看板を拭き、神棚に手を合わせる。
そうやって自分の気を澄ませていくうちに、ある日、風が変わるのです。


赤字は通過儀礼

商売をしたことがない人は、最初の月からうまくいくと思いがちですが、そんな都合のいい話、この世にはありません。
どんな占い館でも、どんな飲食店でも、開店数ヶ月は赤字が当たり前。
不安や愚痴は、横で交わすと毒になります。

気は上から整えるもの。
下で回すと濁るだけです。
だからもし不安があるなら、ぼくにだけ伝えなさい。

赤字は失敗ではなく、いわゆる通過儀礼です。
成功者の共通点を教えましょう。

彼らは最初の半年間、毎日赤字の数字を見ながら笑っていました。
なぜなら、それが未来の売上を仕込んでいる時期だと知っていたからです。


金をまいて運を育てる

畑を耕すとき、土が乾いたら水をまくように、商売も最初は“金をまいて運を育てる”。

だから「開店したのにお客さんが来ません」と嘆く暇があったら、
トイレを磨け。看板を磨け。自分の波動を上げろ。
それが経営の第一章です。
なぜなら金運はトイレ掃除から始まるから。
開店1ヶ月目の空気の重さで、その店の寿命は決まるのです。

黒字か赤字かより「流れ」がすべて

ぼくはこれまで50店舗以上を立ち上げてきましたが、最初から黒字になった店は3店舗だけです。
お客さんが来ない時間に掃除をして、話し方を磨いて、看板の角度を変えて、ようやく風が通るようになる。

大事なのは黒字か赤字かではなく、空気が回っているかどうか。
儲ける前に、流れを作るのです。
赤字の月は、宇宙が試している期間。

「本気でやる気あるのか?」
「この人間、覚悟は本物か?」

宇宙はいつも、そうやって人を試してきます。


神と契約を結べる儀式

たいていの凡人は、たった3ヶ月で音を上げます。
「やっぱり向いてなかった」と。
でも、その言葉を吐いた瞬間に終わるのです。

商売というのは、やめない者だけが神と契約を結べる儀式。
信じ続けた者だけが、最後に成功を手にするのです。

すでに軌道に乗った店に後から入って美味しい思いをする人もいますが、その幸福は借り物です。
自分の血と汗で築いた成功でなければ、それは一時の恩恵でしかないのです。


赤字を越えた者だけが、運を理解する

店を立ち上げる者は創造主。
その後に入る者は信徒。

信徒は奇跡を語れるけれど、奇跡を起こすことはできない。
赤字を3ヶ月経験してからがスタートライン。
この地獄をくぐらないと、本物のプロにはなれません。

黒字しか知らない人間は、成功を語る資格がない。
なぜなら人の痛みも、お金の怖さも知らないから、自分の弱さと向き合えないのです。

赤字を越えた者だけが、運の仕組みを体で理解できる。
赤字とは罰ではなく浄化。
痛みではなく祈り。
地獄ではなく訓練。

赤字経験のない成功者なんて、ひとりも存在しません。


赤字の中で、運は育っている

もし今、あなたが苦しいのなら安心してください。
その苦しみの中で、運が育っている最中なのです。

だからこそ、今日も待機をしなさい。
その一日が、あなたの未来を変えるでしょう。

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【成功するためのマインド、占い師の心得をメールマガジンで受け取る

朝活占いは、 未来を当てるためではなく 今日を整えるための祈り

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四柱推命オンライン合宿が無事に終了しました。

全国から集まった仲間たちへ「命を読むとは何か」を、徹底的に掘り下げました。
ただ干支を並べて解釈するのではなく、人の一生を自然のリズムとして捉える。
それが、ぼくが伝えたい四柱推命の本質です。
参加者からも、感想が寄せられています。
「自分の命式が、ただのデータではなく物語に見えた」
「星の配置が、人生の選択と感情の揺れにこんなに呼応していると驚いた」
「命式を読むほどに、他人を裁く気持ちが薄れ、人を理解したくなる」
まさにその通り。
四柱推命は、占うための技術ではなく、生きる姿勢を整える学問です。
人は星に導かれ、星を通じて自分を知る。
その知る力が、他者を癒やす力へと変わっていくのです。


11月の【朝活占い】担当募集スタート

さて今日は、ひとつご案内があります。

毎朝5:55から5分間、全国の占い師が星座ごとにメッセージを届ける【朝活占い】。
11月の担当を募集します。

今回募集するのは、
蟹座・乙女座・山羊座・水瓶座の4星座。

スマホ1台あればOK。
ご自宅からZoomで配信できます。
原稿フォーマットもあり、運営サポートも万全なので、初めての方でも安心して参加できます。

朝活占いは「今日を整えるための祈り」

朝活占いは、未来を当てるための占いではありません。
今日を整えるための祈りです。

夜と朝のあわい、世界がまだ眠りを引きずる時間に、星の声を聴く——
その瞬間、心の奥に静かな灯がともります。
一日のはじまりを、自分の声で迎える。
そのたった5分が、心のバランスを整え、行動を導き、運気の流れを変えます。


「言葉」を整えることで、自分も整う

占い師は、誰よりも「言葉」を扱う仕事です。
言葉は刃にもなり、癒しにもなる。

だからこそ、朝という清らかな時間に発する言葉は、自分の魂をも清めてくれます。
実際に参加した配信者たちから素敵な声が届いています。

「早起きが得意になり、朝にゆとりをもてるようになりました」
「Twitter投稿の下準備が捗り、占い師として露出が増えました」
「伝え方を工夫する意識が生まれ深みある言葉を探す日々です」
「早朝の発声で一日が元気に」
「声のトーンを整えるうちに、電話占いの意識も変わりました」
「配信を通じて絆が生まれ、鑑定のご縁もいただけました」
「人前で話すことに慣れ、早起きの習慣が身につきました」
「自分の見せ方や話すテンポを意識できて、対面鑑定にも活かせています」
「朝活占いを重ねて、運命を恐れずに、生きる力が深まりました」
「やると決めることの大切さを学びました」
「人との交流の楽しさや、見せ方の練習、発信の勇気、仲間がいるありがたさを心から感じられるました」

いかがでしょうか!
朝活占いの魅力は、人に伝えることで自分が整うということなんです。

朝活がもたらす5つの変化

  • 早起きが習慣になる
  • 話す力・見せる力が磨かれる
  • SNS投稿がスムーズになる
  • ファンや仲間が増える
  • 心が澄み、運気が上がる

この5つの変化は、どれも小さなようでいて、人生を大きく動かすスイッチです。
朝のたった5分が、あなたを変えるでしょう。

占いは、未来を読む技ではなく「自分を整える術」

占い師としての成長も、人生の整いも、この小さな習慣から始まります。

参加希望の方は

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