鎌倉の鶴岡八幡宮が、神社本庁から離脱する意義とは
きのうのニュースで知ったホットな情報をひとつ。日本三大八幡宮として知られる鎌倉の鶴岡八幡宮が、神社本庁から離脱するそうです。代々木に所在する神社本庁は全国の神社の約95%に当たる7万8300社を包括しています。ちなみに、全国の至る所に点在する稲荷系の神社は、神社本庁に所属していません。
ほかにも有名なところでは
北野天満宮、貴船神社、
吉田神社、出雲大神宮、
石清水八幡宮、賀茂御祖神社、
賀茂別雷神社、平安神宮、八坂神社、
白峯神宮、伏見稲荷大社、
日光東照宮、靖国神社などが神社本庁に所属していないのです。逆に、明治神宮のように神社本庁に戻った神社もあります。
日本の占い師にとって神社は欠かせない重要な存在です。神社に興味がない占い師はおそらく日本の占い業界では欠落してしまうと思います。ですから、日本という国で占い師を生業にするなら、すこしでいいので、神社に関心を持ってほしいのです。
そんな意味も込めて今月24日、『占い師が知っておくべき日本神話』と題し、特別講演会をやります。17時から90分ですが、内容がとてつもなく濃いのでおそらく延長するかも。もし当日参加できなくても、あとから何度でも視聴できます。なぜなら記録動画を1週間配信するからです。
https://harajuku-uranai.com/takasensei_birthday2024/
では、話を戻しましょう。
4年前の2020年、「こんぴらさん」の愛称で知られる金刀比羅宮が神社本庁から離脱しました。四国を代表する名門神社が全国約8万の神社を統括する神社本庁から離脱することは、宗教界を揺るがす大ニュースでした。神社本庁の位置づけとしては「包括宗教法人」と呼ばれる団体です。たとえば仏教における浄土真宗本願寺派とか曹洞宗、日蓮宗、天台宗といった教団組織に相当します。神主の資格認定を行い、また全国の神社の人事も司ります。つまり、神社界の事務執行機関なのです。
本部は東京の代々木にあり、明治神宮の隣接地です。全国約8万の神社が加盟していますが、それらの神社は日々、神社本庁の定めた規程にのっとり、その権限の下で運営されています。さかのぼること明治時代、政府は新党を中心とした国家体制を築こうとしました。その際、神社の氏子制度を利用して戸籍を管理し、道徳教育などを神社に委ねたのです。
しかし神道というものは一貫性のある教義がないのです。そのため政府は、「神社は祭事だけを執り行うべき」として神社神道としました。これに猛反発したのが教義を持っている神道各派です。出雲大社教や御嶽教、天理教や金光教をはじめとする神道十三派などですね。そして神社神道は軍部主導の国家神道に変わり、第二次大戦で負けて解体されました。そこで作ったのが神社本庁です。
神社本庁は国の関係者が多くいたので、まるで自分たちが国教の中枢であるかのように主張しています。明治政府は祭事の作法として、一般神職の作法とは別に皇室と伊勢の2つの作法があります。その意味で、皇室神道と伊勢神道の方が本来は正統派ではないかという意見もあります。
日本の神道というものは、仏教、道教、密教、陰陽道などから複雑に影響を受けています。ゆえに、どこまでが本来の神道なのかはあいまいなのです。ちなみに、ぼくの曽祖父は御嶽教の神主でした。ぼくも、その流れを汲む古神道の神主でもありますが、もちろん神社本庁に所属していません。神社本庁からすると、勝手に名乗っている無許可の神主と、みなされてしまいます。とはいえ、ぼくは占い師になったのでいまは神主の仕事はしていません。が、その道の本職でもあるので、日本の宗教史には詳しいわけです。
今月24日に開かれる『占い師が知っておくべき日本神話』と題した特別講演会では、なぜ日本に神社がたくさんあるのか、その理由を語ります。
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どうして日本にはキリスト教が根付かなかったのか、なぜ仏教が広まったのか、外国の支配を受けなかった理由とは、そういった謎を、ぼくが解き明かします。
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