満月の朝に想う、 性格の悪い人が売れる理由
今夜は満月。
天がこの世のすべての本性を、白日のもとに晒すような光です。
隠していた感情も、見て見ぬふりをしていた現実も、月は静かに、それでいて容赦なく照らす。
満月とは、「完成」と「露呈」の象徴。
美しいものも、醜いものも、すべてを平等に輝かせる。
だから満月の夜は、人の本質が見えるのです。
優しさの仮面の下にある野心。
愛想笑いの裏にある嫉妬。
そして、成功者の光の裏にある影の構造。
光が強ければ、影も濃くなる。
商売や占いの世界も、まったく同じです。
売れる人と売れない人の「性質の差」
ぼくはこの30年、何百人という占い師・作家・経営者を見てきました。
その中で痛感したことがあります。
売れる人と売れない人には、決定的な「性質の差」がある。
そして、この現実は少し残酷です。
売れるのは「性格のいい人」ではない
売れるのは「性格のいい人」ではなく、強くて、図々しくて、少し性格の悪い人です。
なぜか?
- 恐れを持たないから。
- 嫌われても構わない
- 陰口を叩かれても関係ない
- 奪われるくらいなら、先に奪う
そんな動物的な勘をちゃんと残している人間は、ビジネスというジャングルで生き残ることができます。
一方、優しくて気を使い、「誰も傷つけたくない」と思っている人は、他人の気分ばかり読んで、自分をあとまわしにする。
その結果、誰の心にも残らないのです。
優しい人が運を逃がす理由
売れる人は、自分の世界を「断言」します。
- 「かもしれない」ではなく「これだ」
- 「やってみよう」ではなく「やる」
- 曖昧さを嫌い、白黒をはっきりさせる。
だからエネルギーが強く、人が動く。
しかし売れない人は、やさしい人を演じてしまう。
- 「誰も不快にさせたくない」
- 「家族を犠牲にしたくない」
- 「迷惑をかけたくない」
- 「敵を作りたくない」
- 「角が立つのが怖い」
その優しさこそが、運を逃がす最大の理由。
いい人ほど疲れ、悪い人ほど儲かる。
それがこの現実社会の、悲しくも正しい構造です。
売れる人は「嫌われる覚悟」を持っている
心理学者アドラーは言いました。
「人間のあらゆる悩みは、人間関係の悩みである」
裏を返せば、人間関係を恐れない人間は、悩まないということ。
売れる人は、嫌われる覚悟を持っている。
だから自由なのです。
さらに言うと、売れる人には「圧(あつ)」がある。
圧とは、声の大きさでも態度の威圧でもない。
「私はこう思う」と言い切る強さです。
「いい人」が売れない、本当の理由
逆に、売れない人ほど、優しさを言い訳に使う。
- 「私なんて…」
- 「きっと誰かがやってくれる」
- 「いつかタイミングが来る」
そうやって、チャンスを見送り続けるのです。
有名な成功者が言いました。
「嫌われる勇気がなければ、新しいことなんてできない」
ぼくは、これまで本当に性格の悪い人たちが売れている現実をたくさん見てきました。
彼らは冷たく、自分勝手で、人を平気で裏切る。
けれど、成功する。
なぜなら、彼らには目的への異常な集中力があるから。
ただし「悪人」は長く残れない
情を切り捨て、勝つことだけを考える人は、確かに売れる。
けれど、長くは残りません。
人は結果だけではなく、「空気」を感じる生き物だからです。
悪人は短距離走。
誠実な人はマラソンランナー。
売れることはゴールではない。
続くことこそ、真の勝利なのです。
満月が教えてくれる「影の力」
満月の夜は、光と影を同時に映す。
だからこそ今夜は、あなたの中の「黒」を否定しないでほしい。
- 見返したい
- 成功したい
- 愛されたい
その欲望こそが、あなたのエンジンです。
ただし欲に負けるのではなく、欲を美しく使うこと。
嫌われてもいいから、嘘をつかずに進む。
それが、ほんとうの売れる人の在り方です。
満月の光は、あなたの影ごと照らしています。
だから、
優しさよりも 覚悟 を。
愛想よりも 圧 を。
理屈よりも 行動 を。
それが、この世界で「売れる」ということです。











